2015年5月9日更新

【獣医師監修】内臓が捻じれる!?犬の胃捻転の原因と症状・予防方法について

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胃捻転とは、名前のとおり胃がねじれてしまった状態のことを言います。胃拡張胃捻転症候群ともいわれるように、胃が急速な拡張に伴いねじれを起こします。胃捻転は放っておくと、脾臓などの他の臓器までが引っ張られて捻じれ始めてしまうとても危険な病気です。

大型犬は胃捻転を起こしやすいことが知られています。死亡率の非常に高い病気であることから、普段から予防を心がけるように注意が必要な病気です。

 

胃捻転が起こるとどうなるの?

「胃が捻じれる」という言葉はかなり不穏な空気を感じますよね。

実際にそのとおりで、苦しそうな症状を示したあとにぐったりしてしまい、たとえ適切な治療を行なっても、残念ながら救命できないこともあります。

具体的には胃捻転により次のような症状がみられます。

  • 腹部がぱんぱんにふくれる
  • 頻繁に嘔吐しようとしているが何も出てこない
  • よだれが大量に出る
  • 病状が進むと、呼吸困難を起こしたり、ぐったりと沈鬱状態になったりする

このような症状に犬は苦しむことになってしまうのです。

胃捻転は死を招くことも…

胃捻転が起こると、食べ物などの個体や胃液などの液体、そしてガスの流れがスムーズにならなくなり、胃の拡張がさらに進行します。これによって様々な弊害が出始めます。

胃に栄養を届けるための血管の血流が阻害されることで胃壁が壊死してしまうほか、脾臓や門脈、大静脈など周囲の血管がねじれたり圧迫を受けたりしはじめます。このことは、深刻な循環障害を引き起こし、命に関わってくる重大な事態になってしまいます。

 

胃捻転の原因

詳細はわかっていませんが、何らかの原因でガスや胃液などの液体、フードなどの固体が胃に停滞し、胃が膨れてしまう胃拡張に陥り、そこから胃捻転を引き起こしてしまうケースが多くあるようです。

発症する犬種の大部分が胸の深い大型犬や超大型犬なのも特徴です。もちろん中型犬・小型犬でも発症しうる病気なので注意を怠ってはいけません。日々の食生活や食後の過度の運動、過度の空気の飲み込みなどにも原因があるようです。

胃捻転の予防法

胃捻転は普段から気を付けておけば、発症リスクをかなり抑えることが可能な病気です。

胃拡張になるのを防ぐ

胃拡張は胃にガスが溜まることで発症します。

発酵しやすい穀物などをあたえすぎないことや、早食いをさせないこと、食後すぐに大量に飲水させたり運動させすぎたりしないことが大切です。

また過食によっても胃拡張が起こる事があるので、普段から適切な食事量を心がけましょう。

もし腹部が急速にふくれるなどしてきて、胃拡張が疑われるなら、早期に病院でガス抜きをしてもらいましょう。

愛犬が胃拡張を遺伝的に発症しやすい犬種か調べておきましょう

愛犬が胸の深い大型犬や超大型犬といった好発犬種といわれている品種ならば、特に注意が必要です。

日々の生活の中で、愛犬を胃捻転から守りましょう

胃捻転は発症してしまうと、必ず早急な手術が必要です。また、手術を行なったとしても残念ながら命を落としてしまうこともあります。発症後時間が経過し、重症化すると手術に伴う様々なリスクが増大し、救命率はさらに下がってしまいます。

まずは日々の生活の中でしっかりと予防をして、胃捻転から愛犬を守ってあげましょう。

 
 

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