2016年6月21日更新

【獣医師監修】猫の水分補給は健康の為に大切!なかなか水を飲んでくれない猫への工夫

ペット生活 獣医師



獣医師

ペット生活編集部の獣医師アカウント。ペットとの暮らしを豊かにするお役立ち情報をお届けします。

 

「今日もあんまり水を飲んでくれない」「新鮮なお水を入れたのに」猫にとって水分はとても大切なものです。

しかし、大切な水をなかなか飲まない猫も多く、少しでも多く飲んで欲しいと様々な工夫をする飼い主さんも多いようです。少しでも水を飲む機会を増やし、病気予防に努めましょう。

 

猫によって個体差のある日々の摂取水分量

成猫でも体の中の60〜70%は水分で占められており、子猫になるとその量はさらに増えます。個体差はありますが、1日あたり体重1キロに対して50mlほど必要と言われています。猫自身は必要になった時に自分で水を飲むので、1日にどのくらいの水を飲むのか普段から計測しておくと安心です。

腎臓病や泌尿器系の病気にもなりやすい要因

猫の体を支える上で大切な水ですが、猫自身はあまり水を飲まないことがあります。これは、猫の体自体が本来は水が少なくても生きることができるように作られている仕組みがあるからです。もともと、猫の祖先は砂漠地帯で生きていました。

体から失われる水分が少なくても済む様に腎臓は尿を濃縮してくれます。これが、猫が水分の少ない地域でも生きることができた要因なのです。

しかし、この身体的な特徴により腎臓に負担がかかっていることは確かで、猫は腎臓病になりやすいと言われています。また、尿路系の病気にもなりやすくなるのです。

高齢猫の場合は、うすい尿がたくさん出て、水をよく飲むようになるという症状が現れることがあります。

この場合、腎臓の働きが低下していることが考えられます。尿の回数や量が増えるため、水をたくさん飲まないと脱水症状を起こしてしまう危険もあるのです。

猫に水を飲んでもらう為の工夫

猫がなかなかお水を飲んでくれない場合は、工夫をしてみましょう。

猫にお水をあげる場合、冷たいお水よりもぬるま湯や常温のお水のほうが好んで飲むことがあります。

お風呂場の桶のお水が好きという猫もいるものです。なかには、水道水独特のにおいを気にしてしまう猫もいます。そのような場合は、まずは一旦煮沸してあげてもよいでしょう。

容器を変えるという工夫

お皿などの容器を変えることで、お水を飲んでくれるようになることもあります。

例えば、陶器のマグカップから飲むことが好きな猫や、ガラスの容器が好きな猫もいます。

また、水をまろやかにする効果があるヘルスウォーターシリーズの食器も人気があります。

流水が好きな猫専用に様々な給水器も販売されています。このようないくつかの容器をお部屋の中の様々な場所に置き、水を飲む回数自体を増やせるようにしましょう。

もちろん、新鮮なお水を与えることは第一です。

フードに水分を多く含ませる工夫

お水をなかなか飲まない猫の場合、フードの与え方に工夫をして、水分を取れるようにしてあげることもひとつです。ドライフードをお湯などでふやかしたり、ウェットフードと水を混ぜて与えてもよいでしょう。

また、普段から、運動不足にならないよう心がけることも大切です。体を動かすことで、のどが渇き、お水を飲む回数も自然に増えていきます。

 

日々の工夫と量をチェックすることの大切さ

なかなかお水を飲まない猫であっても、工夫することで、水分摂取を促すことはできます。病気予防の為にも、適切な量のお水を飲むことはとても大切なことです。普段から、どのくらいのお水を飲んでいるかチェックしてあげるようにしましょう。