2016年3月6日更新

【獣医師監修】犬の関節リウマチの原因・症状・治療法について

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犬の関節リウマチはこんな病気

「関節リウマチ」は、多くの人が一度は耳にした事がある病名でしょう。人のものとは少し病態が異なるようですが、犬にも「関節リウマチ」と名付けられている病気は存在します。厳密には「免疫介在性多発性関節炎」の一種で、同時に複数の関節に炎症を起こしてしまい、進行すると関節が脱臼してしまう病気です。

初期は少し歩き方がぎこちなくなる程度ですが、進行すると歩行困難になったり、関節が脱臼した状態で歩くようになったりしてしまいます。

関節リウマチにかかり易い犬種

どの犬種も関節リウマチになってしまう可能性があります。その中でも特に

  • シェットランドシープドッグ
  • シーズー
  • マルチーズ
  • プードル
  • ミニチュアダックスフンド

などは若年齢の頃から発症しやすいとされています。

 

関節リウマチと年齢

関節リウマチは年齢に関わらず発症する恐れがあります。

関節リウマチの症状

関節リウマチは主に四肢の末端の関節(手首や足首、時には肘や膝)に症状があらわれます。初期症状は個体差があり、ほとんど症状がみられないことも珍しくありません。

しかし関節リウマチは「進行性」の多発性関節炎なので放置していると確実に症状は悪化してしまいます。

具体的な症状は以下のようになります。

  • 患部の関節が腫れる
  • 熱が出る
  • 食欲減退、運動をしたがらなくなる
  • 足を引きずる

悪化すると四肢の関節が脱臼してしまいます。そして歩行困難になったり、脱臼した状態のまま歩くようになったりしてしまいます。

関節リウマチの原因

体に害がある物質・細菌などを攻撃する免疫システムが、関節を構成する組織である滑膜や軟骨などを誤って攻撃してしまうことが関節リウマチの原因とされています。

なぜ免疫システムが誤作動を起こしてしまうのかという理由は、未だ解明されていません。

全身性エリテマトーデス、多発性筋炎、結節性多発性動脈炎といった、自己免疫疾患といわれる病気の一症状として、またはそれらに併発して多発性関節炎を起こすケースもありますが、関節リウマチを発症した犬の大半では原因は不明です。

関節リウマチの治療

ステロイド剤や免疫抑制剤、抗リウマチ薬などを投与して治療します。脱臼を起こす前であれば、適切に処置すれば2週間~4か月ほどで症状は沈静化するでしょう。

ただし自己判断で投薬を中止してしまうことは、再発するリスクが非常に高いだけでなく、重篤な問題を引き起こす恐れがあります。必ず獣医さんの指示に従いましょう。

関節リウマチは早期発見・早期治療が重要です

関節リウマチは放置しておくと悪化する一方なので、なるべく早く治療をしなければならない病気です。

愛犬の歩き方がいつもと違う時はもちろん、初期は発熱のみが症状となることもあるので、発熱がみられる時にも迷わず動物病院で診察を受けることをお勧めします。

 
 

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