2015年5月30日更新

愛犬の肛門腺が腫れた? 肛門腺絞りって必要なの? 絞り方は?

ペット生活

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編集部

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猫にはあまりないと言われていますが、犬に多いと言われているのが肛門腺のトラブル。恐らく「肛門腺絞り」という言葉ぐらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。

肛門腺とはどんなもので、何のためにあるのでしょうか? そして、肛門腺絞りとは?
今回は、肛門腺についてお話しします。

 

肛門腺って何?

肛門腺とは肛門の左右(肛門を中心に4時と8時のあたり)に1つずつある臭いの分泌器官。

肛門腺の奥には分泌物を溜める小さな袋があり、排便の際の括約筋が収縮と便が通過する圧力で肛門腺の穴から分泌物が絞り出される仕組みとなっています。

この分泌物、独特のくさい臭いがするので一度嗅いだら忘れられないはず。肛門腺から嫌な臭いを出すことで知られているのはスカンクやフェレットですが、実は犬や猫にも同じ肛門腺があるのです。

スカンクの場合などは、外敵を脅かすために臭いを利用しますが、犬や猫の場合はテリトリーを主張したり、マーキングするために使われます。個体ごとに臭いが違い個性を表していて、言ってみれば犬・猫の名刺のようなものと言って良いでしょう。

犬や猫がお互いのお尻の臭いを嗅ぎあうのは、この肛門腺の臭いを嗅いで相手をチェックしているのです。

肛門腺のトラブル

この肛門腺からの分泌がうまくいかず、詰まってしまうと菌が入って化膿し、肛門腺のあたりが赤く腫れあがって肛門腺炎や肛門腺膿瘍になってしまうことがあります。

細菌の感染が広がると臭いが酷くなり、発熱したり、分泌物に血液が混じったりしますが、こうなるとかなり痛みもあるので病院での治療が必要です。

肛門腺詰りの原因には肥満、運動不足、寒さ、高齢などがありますが、特に中型犬や小型犬の場合、排便時に自力で分泌物を出すことができないケースがあり、分泌物が肛門嚢に詰まって炎症も起きやすいと言われています。

 

肛門腺が詰まる犬はどうしたら良い?

肛門腺が詰まるようであれば、肛門腺を絞って分泌物を出してあげる必要があります。これが俗に言う肛門腺絞りです。

やり方は比較的、シンプル。まず、片方の手で尻尾を持ち上げます。反対の手に分泌物を拭き取るためのティッシュを多めに持ち、親指と人差し指を使って肛門の両側をギュッと揉み込みます。

肛門腺の詰りが酷くなければこの方法で臭い分泌液が出てきますので、ティッシュで拭き取ってあげます。

場合によっては、詰まった分泌液がなかなか出て来なかったり、愛犬が嫌がって肛門腺絞りをさせてくれない場合があります。そんな場合は、病院かトリマーさんのところで絞ってもらうと良いでしょう。

肛門腺のトラブルは、犬によっては一生縁なく過ごせますので、肛門腺にあまり意識が向かないことが多いようですが、愛犬がお尻を床に擦り付けていたりしたら、肛門腺が詰まっている可能性があります。

早めに病院に行くなどして、大きなトラブルに発展しないよう気をつけましょう。