2016年3月5日更新

【獣医師監修】立ち上がれない、歩けない!犬の首から腰にかけての痛みの原因、椎間板ヘルニアとは?

足の短い犬種が特になりやすいといわれている、椎間板ヘルニア。もちろんそれ以外の犬種でも発症します。

突然歩けなくなる、立ち上がれなくなる、触るだけで痛そうな声をあげる。突然発症してしまう犬が多く、パニックになってしまう飼い主さんもいらっしゃいます。

今回は、そんな椎間板ヘルニアについてご説明します。

椎間板ヘルニアとは?

犬も人間と同じように、首から腰にかけて小さな骨が連なって背骨が形成されています。

背骨と背骨の間に挟まりクッションの役割をしている椎間板が、圧迫をうけて脊柱管といわれる空間の中に出てしまい、そこにある脊髄神経を刺激してしまう事で痛みが引き起こされます。腰に症状が出る犬が多いですが、首で起こることもあります。

椎間板ヘルニアの症状

歩き方の異常、歩くのを嫌がる、突然腰が抜けてしまったように立ち上がれなくなる、触っただけで痛がる、などの症状が見られます。

椎間板ヘルニアの原因

体格や椎間板の性質により、発症しやすい犬種があります。また、腰に負担となるような運動や肥満も原因のひとつとされています。

椎間板ヘルニアを起こしやすい犬種

ダックスフンド、ペキニーズ、シーズー、コッカースパニエル、ビーグルなど、もともと椎間板がもろく変性しやすい犬種がなりやすいとされています。これらの犬種では、比較的若い7,8歳頃までに発症しやすいです。

肥満・加齢

肥満により、背骨への負担が増す事で発症しやすくなります。

また、加齢により背骨にかかる圧力を支えきれなくなってしまって発症することもあるようです。

外傷・過度の負担

足が短く胴長の犬は、その骨格から、衝撃が腰への負担につながりやすいようです。また、無理なジャンプを繰り返したり、階段などの段差の昇り降りを繰り返したりすることが、徐々に腰への負担につながっていきます。

治療方法

症状が軽度の場合は、安静にし、痛み止めや炎症を抑える治療が施されます。元通り歩けるようになるまで数日から数週間かかることが多く、その期間は個体差があります。また、重症度によっても治療期間は異なります。

再発しやすく、発症を繰り返すごとに重症化してしまうケースも少なくありません。

重度の場合は手術になる可能性もありますが、特に高齢犬の場合は、手術自体が大きな負担になる場合もあります。かかりつけの獣医さんとしっかり相談しましょう。

予防方法

椎間板ヘルニアになりやすいとされている犬種では特に、背骨に負担をかけすぎないように日頃から注意してあげる事が大切です。

肥満にさせない

とりわけ椎間板ヘルニアになりやすいとされているのは、肥満体のダックスフンドです。

肥満は椎間板ヘルニアだけでなく、様々な病気の原因となります。

食事のあげ過ぎによって太ってしまい、痛い思いや辛い思いをしてしまうのはその愛犬自身ですので、ねだられても少し我慢して適正体重をキープしましょう!

無理な運動はさせない

元気いっぱいの犬たちは、段差や階段の昇り降りなどを好奇心旺盛に何度も何度も繰り返そうとしてしまいます。

しかし、それが徐々に背骨に負担をかけてしまうので、階段の前にゲートを作って必要なとき以外は通れないようにするなどの対策をしましょう。

まとめ

普段の生活で実施可能な一番の対策は、何といっても太らせすぎないことでしょう。肥満は色々な病気のもとになります。椎間板ヘルニアについて言えば、愛犬が痛い思いをするのはもちろんですし、重症化してしまうと立ち上がれなくなり、寝たきりになってしまう可能性もあります。

おやつをもらおうと、かわいい顔やポーズをし、おねだり上手な愛犬も多いですが、おやつのあげすぎには注意しましょう!

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