2016年10月25日更新

【獣医師監修】愛犬の元気がない!嘔吐する!肝臓や膵臓の病気かも…早めの対策を。

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食べ物の消化を助ける肝臓や膵臓。これらの臓器の病気は急激に症状が現れる場合もありますが、初期症状がはっきりせずに、進行してきてから症状が現れることもよくあります。進行性の病気であることも少なくないため、少しでも早く発見し、治療を開始したいものです。

今回は、肝臓や膵臓の病気をいくつかご紹介します。

 

肝炎

肝臓は体に入った色々な毒物を解毒処理するほか、胆汁の分泌やタンパク質の合成など様々な機能をもった臓器です。

人一倍働き者で我慢強い肝臓なので、肝炎などの病気が発生していても初期の段階ではハッキリとした症状が出ません。進行と共にだるさ、元気消失、食欲減退、痩せるなどの症状が目立ち始めます。嘔吐や下痢を繰り返す事もあります。

肝炎の原因

一般に慢性肝炎には、細菌やウイルス、肥満(脂肪肝)、毒物、薬品、アレルギーなど色々な原因がありますが、犬の肝炎は特発性の慢性肝炎が多いといわれており、その原因は不明です。

遺伝的要素のある慢性肝炎として有名なものは、ベトリントン・テリアの銅関連性肝炎で、肝臓に銅が蓄積していく病気です。また、ドーベルマンや、アメリカン・コッカ―・スパニエルも慢性肝炎を起こしやすいと言われています。

肝炎の診断

確定診断を行う時は、肝臓から組織を採取して診断する「肝生検」が必要になります。

肝炎の治療

ケースにあった治療が原則です。薬物治療が中心となりますが、必ず血液検査を行い、病気の進行状況や治療効果の評価を行います。獣医師の先生とよく話し合い愛犬に一番の治療計画を立ててあげましょう。

安静が基本で輸液(点滴)、強肝剤(肝庇護剤)、抗生剤などを組み合わせて治療します。同時に食事療法を行なうことも多くあります。

病気の進行をおさえきれずに肝硬変に移行してしまう場合もありますので、早期発見・早期治療が大切です。

肝硬変

慢性肝炎が進行すると、最終的には肝硬変になってしまいます。肝臓組織の線維が増加し固くなって、見た目もこぶだらけでゴツゴツし肝臓内の血液循環が悪くなります。肝臓本来の機能を果たせなくなり、肝不全と言われる状態となります。病気の進行と共に元気がなくなり、食欲減退、黄疸・腹水などが出現します。また、けいれん発作などの神経症状を起こすこともあります。

原因

慢性肝炎がかなり進行し、炎症が続くことにより肝硬変に移行する事が多いようです。

治療

完治は難しく、進行を食い止めるための治療をします。食事療法と薬物療法で症状の緩和と進行を遅らせる事が中心になります。

 

急性膵炎

膵臓が分泌する消化酵素の働きが異常に活性化することによって、膵臓の組織自身が消化される病気です。膵臓にむくみや炎症が起きるために、腹痛があり背中を丸めたり、伏せてお尻をあげ、いわゆる「お祈りのポーズ」をとったりします。

また、抑うつ状態・食欲不振・嘔吐・下痢を伴うこともよくあります。症状が激しい場合はショック状態に陥り、命に関わります。

原因

全般的に中年齢の肥満したメス犬に多発傾向があると言われていますが、直接の原因は不明なことが多いようです。偏った食事・高脂血症・肥満・外傷など、多くの要素が誘発要因になるといわれています。

治療

痛みやショック症状がある場合はこれに対する処置をします。また、嘔吐がひどいことが多いので、制吐剤などを投与します。

症状がひどい場合には、絶食・絶飲で消化酵素の分泌を抑えて、膵臓の負担を減らします。輸液をするために入院が必要になります。

症状が落ち着いたら、少しずつ食事を再開します。食事療法も重要で、低脂肪のフードを少量ずつ複数回にわけて与えます。獣医師の先生と十分に相談して治療計画を立てましょう。

まとめ

特に肝臓の病気ではごく初期のうちははっきりした症状が出ないことも少なくありません。少しでも様子がおかしいときには早めに動物病院で相談しましょう。

また、肥満が肝臓や膵臓の病気を誘発することがあることが知られています。ぽっちゃりさんは病気のリスクを減らすために、日々適正体重を目指しましょう。人でもダイエットは大変ですが、大切な家族の一員だからこそ、ペットに対してもオヤツの与えすぎなど肥満につながるような生活習慣には注意しましょう。

 
 

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