2016年3月6日更新

【獣医師監修】犬から人に感染することも。ライム病の原因・症状・治療法について

犬のライム病はこんな病気

ライム病はボレリアという細菌の一種に感染することによって発症する感染症です。

以前は日本ではあまりみられなかったのですが、ここ最近、ライム病にかかった犬の報告事例が増えつつあります。

ライム病は多くの感染症の原因となる「マダニ」によって媒介され、人にも感染する恐れがある病気なので、しっかりと予防しなくてはいけません。

犬のライム病の症状

ライム病は、感染した全ての犬に症状が出るわけではありません。

感染した犬のうち約5%が発症するといわれています。その多くは「関節炎」を起こし、四肢に触られるのを嫌がったり、足を引きずったりします。

そのほかにも

  • 発熱
  • 食欲不振
  • 元気消失
  • リンパ節が腫れる

という症状もあらわれます。

基本的に命を脅かす症状ではありませんが、放置しておくと「糸球体腎炎」「心筋炎」「心膜炎」といった合併症を引き起こしてしまうこともあります。

犬のライム病の原因

「マダニ」の吸血により、ボレリア属の細菌が体内に入ることで感染してしまいます。

マダニは日本でもメジャーなダニの一種で、野山ならばどこにでも生息しています。

都会では比較的少ないのですが、近年はアウトドアブームでペットを田舎の山などに連れて行く方も多く、マダニを連れて帰ってきてしまうこともあるそうです。

犬のライム病の治療

テトラサイクリンなどの抗生剤を投与します。薬物の投与だけで症状はかなり治まるでしょう。

犬のライム病の予防

まずはマダニが犬に付着しないよう気を付けましょう。草むらでの長時間の散歩は避けた方がいいでしょう。また野犬や猟犬はマダニが付着していることが多いので、これらとの接触にも注意が必要です。

定期的にマダニの駆虫薬を使用することも有効です。

また、日常的なブラッシングもいち早くマダニに気付くことができるのでおすすめです。マダニは顔、特に目の回り・耳、首、わきの下・指の間・肛門の周りなど比較的毛が薄いところに付着することが多いので、それらの箇所を重点的に観察するとよいでしょう。

犬だけでなく飼い主もマダニには注意が必要です。散歩をするときは長袖、長ズボンを着用することを心がけましょう。

もしも犬の体にいるマダニを発見したときは

マダニを発見しても無理やり剥がしてはいけません。

胴体は外れたとしても頭が皮膚に食い込んだままになってしまったりすることがあります。

自力で取るのでなく、動物病院で処理してもらう方が対策としては確実でしょう。

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