2015年6月17日更新

【獣医師監修】犬の肥満に注意!犬の肥満の予防、治療方法について

肥満とは、体に脂肪組織が過剰に蓄積している状態をいい、身長や年齢に対する適正体重との比較や体脂肪率などから判定されます。犬には明確な数値の基準はありませんが、獣医さんが行なう身体検査の中で肥満の状態についての判定ができます。

人間も犬も身体は様々な物質で構成されていますが、おおまかには骨と筋肉、内臓、脂肪などでできています。過度の肥満、つまり脂肪が多すぎてしまうことは、健康面に悪影響を及ぼし、様々な病気を引き起こします。そしてその中には命に関わる病気もあります。

人間も、健康を維持して肥満にならないように、運動をしたり食事を工夫したりします。それと同様に、犬も肥満にならない為に様々な予防や対処が必要になってくるのです。

犬の健康は飼い主にかかっている!と言っても良い程です。肥満を防ぐ為に、飼い主が注意すべき事、やってはいけない事をいくつかご紹介します。

犬のドックフードを見直す

まず、犬が少し太り気味の場合は、食生活に注意してみましょう。

与える量は、犬の年齢や犬種などによって違いますので、獣医さんに聞いてみるのが良いでしょう。体重や運動量などから、一日あたりの必要カロリーを算出することもできます。

また、ダイエットフードや肥満対策のフードも売られていますので、様子を見ながらドッグフードの種類を替えてみるのもよいでしょう。

運動をさせる

人間も身体を動かさないと太ります。犬も同じです。

多くの室内犬は、常に部屋の中にいる状態で、外に出るのはお散歩の時だけではないでしょうか?しかもそのお散歩の時間も排泄だけで終わってしまってはいませんか?そんな状態では摂取したカロリーを消費しきれずに太ってしまいますし、犬のストレスも溜まってしまいます。

犬にとって運動はとても大切なことです。犬を放すことができるドックランなどに連れて行って、思う存分走らせるのも良いでしょう。山登りや海に一緒に行くのも良いかもしれません。

毎日は難しいでしょうが、1週間や1ヶ月に1、2度でも愛犬と一緒に運動ができるとよいですね。

おやつを与えすぎない

犬の肥満の原因として一番!と言っても過言ではないのが、「おやつの与え過ぎ」です。

犬は人間が与えればいくらでも食べてしまいます。「カワイイからつい与えちゃう。」ということの繰り返しで肥満になってしまうこともあります。それは人間の勝手ですよね。もし愛犬が本当にカワイイのであれば、おやつの与え過ぎはやめましょう。

おやつの質にも注意が必要です。おやつには様々な種類があります。カロリーが高いものの代表が、ビーフージャーキーやボーロ、犬用のパンなどです。
少量でもカロリーが高いこういったおやつを多く与えては、カロリーの摂り過ぎになるのは当たり前の事ですよね。

どうしてもおやつを与えたい時は、少量の野菜やカロリーオフの犬用おやつなどの方がカロリーは抑えられるでしょう。キャベツやにぼし(犬用が売られています)を小さくして与えるのもオススメです。

普段の生活習慣から見直して、色々な病気のもととなる肥満を予防しましょう。

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