2015年10月6日更新

【獣医師監修】猫は意外と「海苔」が好き。猫に「海苔」あげても良いの?

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猫が好きな意外なもののひとつが「海苔」。まったく興味をもたない猫もいますが、好きな猫だと袋から出しただけで遠くから飛んできたりするほど。歯に挟まるのも気にせず端から音を立ててバリバリと「海苔」を食べる姿はちょっと滑稽でもあります。ですがそもそも「海苔」は猫に食べさせても良い食べ物なのでしょうか?今回は猫と「海苔」について調べてみました。

 

まずは「海苔」の成分をチェック


「海苔」の栄養素を調べてみると1枚(3g)あたりの栄養素で最も多く含まれているのはビタミンB12、ビタミンK、葉酸、ビタミンA、ビタミンCなどのビタミン類。その次がモリブデン、ヨウ素、カリウム、マグネシウム、ナトリウムなどのミネラル類です。

これらの中で特に猫にとって摂り過ぎに注意すべきだと考えられるのはマグネシウムとナトリウムでしょう。マグネシウムの摂り過ぎは尿路結石症になるリスクが高まるため、摂取量をコントロールした方が良いと言われていますし、ナトリウムの摂取オーバーは腎臓の機能に影響すると言われています。

実際にマグネシウムやナトリウムの摂取量を計算してみると

それでは一体猫は通常どのくらいのマグネシウムやナトリウムを摂取しているのか、缶フードで考えてみましょう。

マグネシウム

缶フードに含まれているマグネシウムの量は通常、全体の0.1%程度、尿路系の病気に配慮した低マグネシウム食でも0.07%程度のマグネシウムを含んでいます。

1日あたりの缶フード摂取量を100gとして計算すると缶フードを食べている猫は1日70mg~100mgのマグネシウムを摂取していることになります。

これと比較すると「海苔」1枚(3g)あたりのマグネシウムは9mgですので1日の摂取量から考えると「海苔」を1枚食べたからと言って極端に摂取量が増える訳ではないことがわかります。

ナトリウム

ナトリウムの摂取量は全体の0.2%~0.4%に抑えるのが良いと言われています。同じく缶フードで換算すると100gのフードに含まれるナトリウムは200㎎~400㎎になります。

「海苔」1枚(6g)に含まれるナトリウムは15mg程度。食塩相当量に換算しても40mgですので普段食べているフードに比べてもごくわずかだということが判ります。

マグネシウムにしてもナトリウムにしても極端な食べ過ぎに注意すること、また下部尿路系の疾患を患っている猫についてはなるべく食べさせないようにする程度で良いのではないでしょうか。

 

「海苔」はおやつ程度ならOK


強いて猫に海苔を食べさせる必要はありませんが、猫が欲しがるのであればおやつ程度に海苔をあげることはそんなに問題はないでしょう。

尿路や腎臓疾患に直接影響するのはマグネシウムやナトリウムの摂取量だけではありません。尿路や腎臓疾患を防ぐためには水分を充分に摂取することが大切なのです。海苔をおやつに食べたら水分をたっぷり摂る習慣をつければ、むしろ健康に良いかもしれませんね。

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