2017年6月13日更新

【獣医師監修】くしゃみとドロッとした鼻汁が出たら要注意!犬の副鼻腔炎の症状・原因・治療法・予防法について

愛犬がよくくしゃみをしたり、ドロッとした鼻汁を出したりしていたら「副鼻腔炎」を発症しているかもしれません。

副鼻腔炎は鼻炎が悪化することで起こる病気。鼻炎はさまざまな要因でなる可能性があるため、日頃から注意が必要です。

今回は犬の副鼻腔炎の原因、症状、治療法、予防法をご紹介します。

副鼻腔炎の症状

犬が副鼻腔炎を発症すると、くしゃみやドロッとした濃い鼻汁が出ます。また、鼻血が出たり、鼻の周りが腫れたりすることもあるほか、結膜炎を併発して目やにがたくさん出ることもあります。鼻が詰まってしまうと、口を開けて苦しげに呼吸するようになります。

副鼻腔炎の原因

副鼻腔炎は鼻炎が慢性化することで起こります。ウイルス、細菌、真菌への感染から鼻炎が起こり、鼻の奥の「副鼻腔」という空洞にまで炎症が広がることで発症します。

その他、鼻に炎症が起こる要因には次のようなものがあります。

  • 鼻に異物が入る
  • 鼻の周辺をケガする
  • 鼻の中にできた腫瘍の影響
  • 歯周病

歯周病は一見、鼻とは関係がないように思えますが、鼻と口は薄い骨を境にしてつながっています。歯周病がひどくなると、歯肉の炎症は歯の根元や土台の骨にまで及びます。

さらに放置すると、鼻と口の間の薄い骨も炎症で溶け、鼻と口がつながってしまい(口鼻瘻管)、炎症が鼻にまで達して鼻炎の症状が出ます。

鼻が炎症を起こすとやがて化膿し、副鼻腔内に膿がたまって「蓄膿症」になります。

副鼻腔炎の治療法

それぞれ原因に合った治療を行います。原因がウイルスなら抗ウイルス薬を、細菌なら抗生物質、真菌なら抗真菌薬を投与します。鼻のケガや腫瘍、歯周病が原因ならそれぞれ適切に治療します。炎症が起こるため、状態に合わせて抗炎症剤も使います。

副鼻腔内に膿がたまっている場合は、皮膚に穴をあけて鼻腔内を洗浄する外科的処置をとることもあります。

副鼻腔炎の予防法

犬の副鼻腔炎は鼻炎が引き金となって起こります。そのため、鼻炎の症状が見られたらきちんと治療し、慢性化させないことが一番の予防になります。また、鼻炎の原因となる病気やケガ、異物などにも日ごろから気をつけるようにしましょう。

鼻炎は決して長引かせないこと

副鼻腔炎になると鼻が詰まりやすくなるため、犬は苦しく不快な思いをすることになります。くしゃみや鼻汁が出るといった鼻炎の症状が続く場合、「たかが鼻炎」「自然に治るだろう」と甘く見ず、動物病院に行って完治させ、副鼻腔炎を予防することが大切です。

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