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動物も人間も健康を維持するには体のバランスが大切です。どこか一カ所が病気になったり弱ったりすると、他の部分も引きずられるように悪くなっていくことがあります。また一か所を治療するために服用した薬が他の臓器に副作用をもたらす可能性もあるのです。健康な体をキープするには病にまで至っていない未病のうちにケアすることが大切なのです。そこで今回は植物の力を応用したジェモセラピーとジェモセラピーを応用した商品をご紹介しましょう。
ジェモセラピーとは?
ジェモセラピーとは植物幹細胞療法とも呼ばれ、植物の成長エネルギーの塊=胚芽部分から抽出されるエキスを使った自然派療法です。胚芽は木、樹皮、茎、枝、蕾、花、葉など植物のあらゆる部分を形づくることができる万能な細胞で構成され、シベレリンやオーキシンなどの成長ホルモン、植物ホルモン、ビタミン、酵素、微量元素などを豊富に含んでいます。
胚芽成分から抽出したエキス(レメディ)には植物が成長のために使うエネルギーが凝縮されています。このエネルギーが動物の気の流れを整え、細胞を活性化して、体の不純物を解毒するのです。
ジェモセラピーの歴史
植物の力に最初に目を留めたのはベルギーの医師、ポール・ヘンリー氏。彼は1950年代から植物の新芽や蕾のもつエネルギーについて研究を始めました。
その後1970年代にフランスのM.Tetau医師が臨床の現場で使用した結果を発表したことで医療に応用されるようになり、療法の一つとして確立したのです。
当初は約50種だったジェモセラピーのレメディは現在では60種を超え、さらに進化を続けています。ヨーロッパではアロマテラピーのように効果効用が一般的に知られていて、ルーマニアでは医師が処方することもあるそうです。
現在、ジェモセラピーの商品はフランスのBOIRON社によって製造され、世界中に輸出されています。
犬、猫の体調管理にもジェモセラピーを応用
ジェモセラピーはもともと人間のために開発された療法ですが、この療法は犬や猫にも応用することができます。BOIRON社のレメディには8種類があり、それぞれ異なる効用があります。
コモンジュニパー(腎臓・肝臓用)
肝臓や腎臓は体内の毒素を排出する大切な働きをしていますが、自らにも毒素や新陳代謝による老廃物が溜まります。コモンジュニパーはこれらの老廃物を排出させ、炎症を防ぎます。腎臓に対しては利尿作用もあります。
ワイルドウッドヴァイン(靭帯、骨用)
骨や靭帯の健康維持のために使われます。関節や靭帯の損傷からの回復をサポートしリウマチや軟骨、骨のダメージなどにも効果があります。
ライムツリー(神経用)
神経を鎮静化させ、穏やかな精神状態を保ちます。神経痛や偏頭痛、痙攣防止の効果もあります。
ヨーロピアンオリーブ(血液循環用)
血液を浄化し血管壁に溜まりやすいコレステロールや脂肪を排出します。血管の硬化を防ぎます。
イングリッシュホウソン(心臓用)
中枢神経を鎮静させ、頻脈や不整脈を整えます。また低血圧を上昇させると同時に高血圧を下げる効果もあり、血圧を正常にコントロールします。
ローズマリー(胆嚢用)
脂肪分の多い食べ物や質の悪いフードを食べると胆汁がドロドロになって胆のう炎、胆石症になることがあります。ローズマリーは肝臓や膀胱を浄化し、胆嚢を機能を正常化させて消化を助けます。
ブラックカラント(副腎用)
副腎皮質の分泌を刺激し、かゆみやアレルギーなどの炎症を抑える力があります。副腎はステロイドホルモンを分泌する大切な臓器ですが、ステロイド治療を止める時に使用すれば副作用を最低限に抑えつつ治療を終了することが可能です
フィグツリー(胃腸用)
胃液の分泌を助け、胃腸の疾患を癒す働きがあります。胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎などに対して効果があります。神経性の胃痙攣を鎮め、免疫機能をあげる効果もあります。
ジェモセラピーの使い方
ジェモセラピーは医薬品ではありませんので、副作用はありません。また、複数のレメディを同時に服用することも可能です。服用する場合は1日1回~2回、飲み水に垂らして与えます。中型・大型犬の場合は200mlの水に20滴、小型犬の場合は200mlの水に10滴ほど、猫の場合、50mlの水に5滴ほど垂らす程度が適量です。少なくとも1ヶ月は続けて効果を見るよう良いようです。
ペットにとっても健康は何よりの宝
人間と同じように犬や猫にとっても健康は何よりの宝です。その健康を自然な形で維持するためにもジェモセラピーはオススメです。価格は決して安くはありませんが、1瓶で結構長持ちしますし体を壊してから病院に行くよりはずっと良いはずです。もし愛犬、愛猫に気になるところがあるようなら試してみても良いのではないでしょうか。