2015年11月2日更新

【獣医師監修】痩せているようでも肥満?愛犬の健康は体重ではなく体脂肪率で測ろう

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人間の検診では体重とともに体脂肪率を測ることはごく当たり前のことになりました。同じ体重でも重い筋肉が占める割合が多い場合と、軽い脂肪が占める割合が多い場合とでは体の組成や健康状態がまったく違うからです。同じことは犬にも言えます。犬は犬種によって体型が異なりますので、肥満度を把握するには正確な体脂肪率を知る必要があります。今回は犬の体脂肪について調べてみました。

 

理想的な体脂肪率とは?

犬は犬種によって体型が違うため、猫に比べて理想の体脂肪率は一定ではありませんが、大体16%~25%が理想的な体重、26%以上35%程度まではやや脂肪率が高い肥満予備軍、36%以上になると病気になる危険もある肥満の赤信号だと言うことができます。

犬種の中ではシェルティ(シェットランドシープドッグ)、キャバリアなどの犬種は他の犬に比べて適正体脂肪質が高めで35%程度でも適正範囲と判断されます。シェルティ、キャバリアの飼い主さんは覚えておきましょう。

ちなみにペットフードメーカー日本ヒルズの調査によれば病院に来る犬のうち約50%が肥満なのだそうで、「コロッとしていて可愛い」などと目を細めている場合ではありません。

肥満の原因とリスク

肥満にはさまざまな要因が考えられます。

  • 過食
  • 避妊や去勢
  • 運動不足
  • 加齢
  • 病気

肥満になると体に負担を掛け、病気の原因となります。

  • 糖尿病
  • 心臓病
  • 腫瘍
  • 高血圧

肥満がもたらす病気のリスクはほぼ人間と同じだと言って良いでしょう。

 

愛犬の体脂肪率を知るにはどうしたら良いの?

従来、犬の肥満度はBCS(ボディ・コンディション・スコア)でチェックしていました。これは肋骨や腰のあたりを真上と真横から見て、肉付きをチェックする方法です。痩せすぎ(BCS1)から太りすぎ(BCS5)までの5段階で評価する方法で、体型によって体脂肪率を割り出すことができます。

しかしながらこの方法ではアバウトな体脂肪率しか分からないため体脂肪率の細かな変移を把握することはできませんし、犬種によっては肥満の判断が難しかったのも事実です。

現在、花王(株)から発売されているヘルスラボ体脂肪計は犬の体脂肪率を簡単に計測できる装置です。着手から3年を掛けて、犬の被毛を刈ることなく体脂肪が測れる理想的な場所やさまざまな犬種、年齢、性別の犬の測定を経て完成した世界で始めての犬用体脂肪計なのだそうです。

この装置は一般向けに販売されておらず、体脂肪率を測ってもらうためには装置を導入している動物病院に行く必要があります。

病院へ行ったら体脂肪を測る習慣を

現在約1400の病院がヘルスラボ体脂肪計を導入しているそうです。もし、あなたが通っている病院に体脂肪計があるようなら、診察の際に定期的に測ってもらうようにしましょう。
体脂肪は体重や血液検査と同様に愛犬の体調を把握する便利なデータです。愛犬の体調を数値で管理しておけば体調不良になった時に役立ちますので安心です。

 
 

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