2015年10月30日更新

【獣医師監修】斜頸や眼振が見られたら疑って!犬の内耳炎の原因・症状・治療法・予防法

ペット生活 獣医師



獣医師

ペット生活編集部の獣医師アカウント。ペットとの暮らしを豊かにするお役立ち情報をお届けします。

 

外耳炎は犬におなじみの病気ですが、これをきちんと完治させないまま慢性化させると、進行して内耳炎を引き起こすことがあります。

内耳炎は鼓膜の奥にまで炎症が広がった状態で、発症すると、頭が傾いたり、同じ場所をぐるぐる回ったり、眼球がずっと揺れ続けたりといった症状が見られます。

内耳炎の原因、症状、治療法、予防法をご紹介します。

 

内耳炎の症状

内耳炎になると炎症を起こしている耳の方に頭が傾いたり(斜頸)、ぐるぐると旋回したりします。眼球が意志とは関係なく規則的に動く眼振も、内耳炎の犬によく見られる症状です。歩いているとよろめいたり転倒したりする他、食欲低下、嘔吐、さらに難聴になることもあります。

さらに、同時に外耳炎や中耳炎の症状が現れることも珍しくありません。

外耳炎の症状は、頭を振る、耳をしきりにかく、耳を後ろ足で引っかくなど。中耳炎の症状は、瞬膜が飛び出たり、まぶたが垂れ下がったりといったホルネル症候群や、顔面まひなどです。

内耳炎の原因

内耳炎の大半は、外耳炎や中耳炎が原因となって起こります。犬の外耳炎は、外耳道が細菌や真菌に感染して炎症を起こすことで発症します。外耳炎が悪化して鼓膜が破れ、炎症がその奥にある中耳、そして中耳から内耳に及ぶことで内耳炎になります。

また、内耳の腫瘍が原因で内耳炎になることもあります。

その他、耳をぶつけたり、シャンプー液などの異物が耳に入ったりすることで鼓膜に穴が開くこともありますし、中耳炎は鼻の疾患から炎症が及んで起きることもあります。これらも内耳炎の原因の一つといえます。

 

内耳炎の治療法

内耳炎の原因となったもとの疾患を治療します。原因に応じて、耳の内部の洗浄や、抗生物質、抗真菌薬、副腎皮質ホルモン薬などの投与を行います。腫瘍が原因で起こったのなら、外科的治療が必要になることもあります。

内耳炎の予防法

内耳炎は、元をたどれば外耳炎が原因となって発症することが多い病気です。そのため、外耳炎を放置しないことが予防につながります。耳の異変に気づいたら動物病院へ行き、すぐに治療するようにしてください。

垂れ耳の犬なら、定期的に耳をチェック

垂れ耳の犬種は特に外耳炎になりやすいと言われているので注意が必要です。垂れた耳が穴ににふたをするような状態になっているため、内部がじめじめしやすく、さらに耳の中に異変が起きていても、垂れた耳に隠れて見えないため気づきにくい傾向にあります。

定期的に耳をめくり、異臭はないか、耳垢がたまっていないかなどをチェックしてください。繰り返しますが、外耳炎の予防が、内耳炎や中耳炎の予防にもなります。

 
 

関連カテゴリ