2015年10月31日更新

【獣医師監修】突然四肢がマヒすることも。老犬に多い変形性脊椎症の症状・原因・治療法について

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「変形性脊椎症」は、背骨の一部が変形して神経を刺激することで、痛みやマヒが起こる病気です。犬種を問わず発症する可能性がありますが、とりわけ老犬に多いのが特徴です。ひどくなると四肢がマヒし、寝たきり状態になることもある、恐ろしい病気です。

そこで、今回は犬の変形性脊椎症の原因、症状、治療法、予防法をご紹介します。

 

変形性脊椎症の症状

変形性脊椎症を発症すると、痛みやマヒが現れます。そのため、触られるのを嫌がったり、怒りっぽくなったりします。

また、歩き方がおかしくなる、歩くのを嫌がる、段差が上れなくなる、足元がふらつくといった症状も現れます。病気が進むと、四肢がマヒしたり、自力での排泄が困難になったりすることもあり、最悪の場合、寝たきり状態になる可能性もあります。

変形性脊椎症の原因

脊椎とはいわゆる背骨のことです。ブロック状の椎骨がクッションとなる椎間板によって連結され、長い背骨を形成しています。

変形性脊椎症になると、椎骨の一部に不要な突起ができたり、隣の椎骨とつながったような状態になったりします。その変形した箇所が脊椎の中を通る神経(脊髄)を圧迫したり刺激したりすることで、痛みやマヒが引き起こされます。

椎骨が変形する原因の多くは老化現象です。若い頃からの肥満や過度な運動も脊椎に負担をかけるため、発症のリスクを高めます。

 

変形性脊椎症の治療法

まず変形性脊椎症だと確定診断するために、神経学的検査やレントゲン検査、場合によってはCT検査を実施します。

変形性脊椎症であると確認されたら、鎮痛剤や消炎剤などを用いて対症療法を行います。グルコサミンなどの関節をサポートするサプリメントを与えることもあります。また、ずっと動かないでいると筋力が低下し、ますます病気を悪化させるので、脊椎に負担をかけない程度に運動させる必要があります。

基本的に以上の内科的治療が行われますが、症状が重い場合は外科手術を実施することもあります。

変形性脊椎症の予防法

犬が若い頃から、肥満や過度な運動に注意し、脊椎に負担をかけないようにします。高齢期に入る前から、予防的に関節用のサプリメントを与えるのも良いでしょう。

動物病院での検査で早期発見・早期治療を

高齢の犬の歩き方がおかしい、急に触られるのを嫌がるようになったなどの症状が見られたら、なるべく早く動物病院で検査を受けてください。

また、症状が出ていなくても、犬が高齢になったら脊椎に異常がないか動物病院で検査を受けておきましょう。早期発見・早期治療すれば、犬もずっと大好きなお散歩を楽しめます。

 
 

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