2015年11月27日更新

【獣医師監修】犬の角膜炎〜原因・症状と対策

犬の角膜炎は目の病気です。症状が進行してしまうとひどい場合には失明してしまう可能性があるので軽い病ではありません。ただし症状が進行する前に早期発見できれば、簡単な治療で完治する場合があります。飼い犬の目に異変を感じたら早急に獣医さんに診察してもらってください。また犬の角膜炎が発症しているときに犬からサインが発せられていることがあるのでそれを見逃さないことが大切です。犬の角膜炎の原因や症状、対策についてお伝えしていきます。

犬の角膜炎の原因

犬の角膜炎の原因は外傷性のものと被外傷性のものに分けられます。犬が生活していく中で目を傷つけてしまうと角膜炎発症のリスクとなるので、飼い主さんはできる限りのリスクを取り除いてあげてください。ただ角膜炎には様々な種類があり、その原因は多岐に渡っています。犬の目が傷ついてしまうリスクをひとつでも多く取り除けるように配慮してあげましょう。

外傷性の原因

外傷性の角膜炎はその名の通り直接目に傷がつくことによって引き起こされるものです。具体的には目をぶつけて角膜に傷がつく、まつ毛や体毛が目に当たって傷がつく、シャンプーなどが目に入って傷がつくなどの原因で角膜炎が引き起こされていたらそれは外傷性の角膜炎です。これらは飼い犬の行動を注意深く観察したり、危険なものが目に触れないような配慮をすることで原因を取り除けます。

非外傷性の原因

犬の角膜炎の中で特に厄介なものは非外傷性の角膜炎です。非外傷性の角膜炎はジステンパーウイルスや肝炎といった感染症、アレルギー疾患、免疫介在性疾患などの内科疾患が原因で引き起こされます。それらは角膜炎以外にも様々病気を引き起こす怖れもあります。角膜炎の原因の特定と早期発見のために早めに獣医さんの診察を受けさせてあげてください。

犬の角膜炎の症状

犬の角膜炎の症状は瞳の色に直接表れる場合が多いです。犬の瞳の色に違和感をもったら犬が痛がっているかどうかに関わらずすぐに獣医さんの診察を受けさせてあげてください。その他の症状としては、目を擦る、目やにや涙の量が多くなる、目を閉じていたりまばたきの回数が多くなる、光を眩しがるなどが挙げられます。犬の角膜炎を見抜くためには、犬が目を気にしている素振りを見せているか、不自然な量の目やにが出ていないか、そして瞳の色が変わっていないかをチェックすることが重要です。

犬の角膜炎の対策

犬の角膜炎を発症させないためには、犬の目に外傷をつけさせないような配慮をすることが先決です。特に鼻の短い犬種はものの臭いを嗅ぐときに目をぶつけてしまうリスクが高いのでより注意しなければなりません。また目の周りの体毛が長い犬種は毛が目に入りやすいのでこちらも注意が必要です。ただ非外傷性の角膜炎に関しては防ぎようのない部分が多いです。けれどもアレルギーが原因のものはアレルゲンを避けるようにすれば発症リスクを低下させることが出来るので対策を心がけてあげてください。

犬の角膜炎の治療

犬の角膜炎の治療は症状の重さによって治療法が異なります。失明の危険性が低い角膜炎であれば対症療法が基本となり、症状の進行を食い止める治療を行います。治療方法は抗炎症剤や抗生剤の点眼治療です。もし非外傷性の角膜炎で内科疾患が原因となっている場合はその治療も併せて行ってくれるので安心してください。ただ失明のリスクがある場合は外科手術を施して角膜炎の治療をする場合があります。角膜炎の治療を軽微なもので済ませるためにも早期発見できるように心がけてください。

まとめ

犬の角膜炎は外傷性のものと非外傷性のものがありますが、外傷性の角膜炎は飼い主さんの心がけひとつでリスクを回避することができます。飼い犬が目を傷つけてしまわないような生活環境を用意してあげましょう。ただ非外傷性の角膜炎に関しては防ぐことが難しく、角膜炎を発症してしまった場合には早急に獣医さんに診察をしてもらい、適切な治療を受けさせてあげてください。犬の角膜炎は進行してしまう病気なので、早期発見が何より大切になります。病気の発症を予防することがもちろん大切ですが、もし発症してしまったときには早めにペットを病院に連れて行ってあげましょう。

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