2015年11月28日更新

【獣医師監修】犬の細菌性腸炎〜原因・症状と対策

犬の細菌性腸炎はその名の通り犬で細菌によって引き起こされる腸炎のことです。腸炎を引き起こす細菌は至る所に存在しますが、犬が感染するリスクを軽減することは十分に可能です。細菌は犬の体内から身体を蝕む脅威です。小さくても大きな力で攻撃してくるのでしっかりと対策をしてあげてください。ここでは犬の細菌性腸炎の原因や症状、対策についてお伝えしていきます。

犬の細菌性腸炎の原因

細菌性腸炎を引き起こす可能性のある細菌はサルモネラ、カンピロバクター、大腸菌、クロストリジウム、スピロヘータ、プロテウス、緑膿菌、ブドウ球菌、カビなどです。特にサルモネラやカンピロバクター、大腸菌、カビは犬にとって最も身近な原因菌となります。これらの菌は口にする食べ物から体内に侵入するリスクが高いので注意してください。

サルモネラについて

サルモネラは3000個に1個の割合で鶏卵に付着している菌です。また犬や猫などの動物の糞にサルモネラが付着していることもあるので、それに触れて殺菌をせずにいるとサルモネラを広げ、愛犬への感染のリスクを上げてしまうので注意してください。サルモネラは病原性の非常に強い菌なので特に注意が必要です。

カンピロバクターについて

カンピロバクターは動物の腸管内にいる菌です。感染源の多くは加熱処理の不十分な肉なので飼い犬に肉を食べさせる際には確実に中まで火を通したものを与えるようにしてください。カンピロバクターは肉の十分な加熱処理で感染を回避できます。

大腸菌について

大腸菌はその名の通り動物の大腸に常在する菌です。人間の身体の中にいる可能性もあるので、お手洗いに行ったあとに満足のいく手洗いをしないでいると感染源になる可能性があります。大腸菌は十分な手洗いで防ぐことのできる菌です。お手洗いに行ったあとは必ず手洗いをするようにしてください。

カビについて

カビはどこにでもいる菌のひとつです。空気清浄機の利用やこまめな換気によりカビの増殖を防ぐことが十分に可能です。特に梅雨のじめじめした時期にはカビが増殖しやすいので気を付けてください。

犬の細菌性腸炎の症状

犬が細菌性腸炎を発症すると下痢や腹痛を引き起こし、脱水症状や食欲不振の症状がでることがあります。飼い犬が下痢や血便をしていたり、身体を丸めて痛がっているような素振りを見せている場合には細菌性腸炎を発症している可能性があります。飼い犬に細菌性腸炎を疑う症状が見受けられたらすぐに獣医さんの診察を受けさせてあげてください。

犬の細菌性腸炎の対策

細菌性腸炎の対策はシンプルです。犬の体内に原因菌が侵入しないようにしてあげることが一番の対策と言えるでしょう。とはいえ菌は目に見えないので、普段から菌に対する対策をしていなければ防ぎきることが難しくなります。まず犬に与える食品は必ずしっかりと火を通したものを与え、人の手からの二次感染を防ぐために手洗いを徹底することが大事です。

犬の細菌性腸炎の治療

犬の細菌性腸炎の治療は投薬と対症療法が基本となります。細菌性腸炎の原因となっている細菌を殺菌することが治療の基本となりますので、抗生物質を投与し症状の緩和を目指します。ただ薬の投与によって抗生物質への耐性をもった細菌が生まれる可能性があるので殺菌が完了するまで投薬を続けることが重要です。抗生物質の投与と並行して対症療法を行います。

まとめ

犬の細菌性腸炎は身近なところに潜んでいる細菌が原因となって発症します。菌は目に見えないので、日頃からこまめに手洗いをしたり飼い犬に与える食事にしっかりと火を通すようにするなどの方法で菌の脅威から飼い犬を守ってあげてください。もしも細菌性腸炎の症状が見られたときには早急に獣医さんの診察を受けさせてあげましょう。

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