2016年3月18日更新

【獣医師監修】犬は桃を食べても大丈夫?犬に桃をあげる場合の注意点と簡単レシピ

軟らかい果肉にあふれそうな果汁。桃は初夏の限られた時期にしか食べられない季節感あふれる果物ですが、犬と一緒に桃を楽しんでも良いのでしょうか?食べさせるとしたら皮ごとでも大丈夫?今回は犬に桃を食べさせても良いのかどうかを調べてみました。

犬は桃を食べても大丈夫

Irish Wolfhound dog
桃にはビタミンEやCが豊富に含まれ、ナイアシン、ビタミンB6、B1、B2などもバランス良く含まれています。また、カリウム、銅などのミネラルも豊富ですが、いずれも犬にとって危ない栄養分ではありませんので、食べさせても大丈夫です。

軟らかくジューシーな桃は犬にとっても食べやすい果物ですので小型犬や高齢犬でも難なく食べることができるでしょう。夏の暑い時期に出回る果物ですので水分補給にもちょうど良いかもしれません。

桃を食べるとどんな効用があるの?

ビタミンEたっぷりで抗酸化作用がある

桃に一番多く含まれているビタミンはビタミンE。ビタミンEはビタミンCとともに、活性酸素による老化を防いでくれる抗酸化物質であるとされています。また、ビタミンEは血行を良くしたり、貧血を防ぐ働きもありますので常に必要量を摂取しなければなりません。桃は甘くて美味しいだけでなく、ビタミンEを補い犬の体を健康に保つためにもプラスの果物だと言えるでしょう。

カリウムが含まれているので代謝や神経の働きをサポートしてくれる

桃にはカリウムが含まれています。カリウムは動物の体を構成している細胞中の液に多く存在していて、細胞内外の水分やミネラルなどのバランスをコントロールしています。カリウムが不足すると全身の不調から、脱力、神経過敏、不整脈などを発症する可能性がありますので必要量を摂らなければなりません。また、桃の季節は暑くて脱水を起こしやすいです。脱水時には水分と一緒にカリウムも失われていますので、脱水対策にあげる果物として、桃はちょうど良いでしょう。

桃には食物繊維が豊富

ジューシーな桃ですが実はバナナよりも多くの食物繊維が含まれています。桃の食物繊維の約半分はペクチンなどの水溶性食物繊維で、便秘の解消や腸内環境の改善をサポートしてくれます。水分補給だけでなく、おなかの調子も整えてくれるありがたい果物ですね。

桃を犬にあげる時に注意したいこと

桃は皮のまま食べさせてもそんなに問題はありませんが、大きな種は喉にひっかかったり、腸に残ってしまったりする可能性があります。
犬に桃を食べさせるときには種だけは必ず取っておくようにしましょう。

ただし、桃は桃でも白桃の缶詰は生と同じように考えてはいけません。缶詰の桃には大量の砂糖が含まれていますので、犬にあげ過ぎると肥満を起こす可能性があります。いずれにせよ、食べさせ過ぎには注意が必要です。

桃を使ったオススメ手作りメニュー

桃は調理に向きではなく、生で食べるしか方法がないと思われていますが、実はいろいろなレシピがあります。イタリア料理では桃のパスタやスープもあるくらいです。生の桃を細かく刻んでトッピングにするだけでなく、火を加えても美味しく調理できますので、工夫して犬の食事に取り入れてみてください。

桃は適量をうまく取り入れて

imasia_11985355_S
食べ過ぎには注意しなければなりませんが、桃は犬に食べさせても問題のない果物です。普段の食事にプラスαする程度なら、それなりの栄養も摂れますし犬も喜んで食べると思いますので飼い主さんが食べる時に少しおすそ分けしてあげると良いでしょう。

ペット生活 獣医師



獣医師

ペット生活編集部の獣医師アカウント。ペットとの暮らしを豊かにするお役立ち情報をお届けします。

関連記事

【獣医師監修】犬はイカを食べても大丈夫?~食べても中毒にはならないが食べない方が良さそう

噛みごたえがあり、タンパク質も豊富なイカ。生で食べても調理しても美味しいですが、犬に食べさせても良いかどうかについては諸説あるようです。猫の場合はイカを食べると腰が抜ける言われていますが、犬……

ドッグフード

【獣医師監修】犬はとうもろこしを食べても大丈夫?犬にとうもろこしをあげる場合の注意点と簡単レシピ

甘みがあって焼いても茹でても美味しいとうもろこし。両端を持ってかぶりつくと一層味わい深い気がします。かぶりつくと言えば、犬もとうもろこしが好きです。しかしながら、犬はそもそもとうもろこしを食……

犬のおやつ

病院に行きたがらない猫を病院に連れて行く方法はあるの? 病院嫌いの猫への対応について。

病院が好きな人はいないと思いますが、猫の場合、好き嫌いで済まないケースもあります。 ケージにどうしても入ってくれなかったり、病院に着いても猛攻撃で触らせてくれなかったり。理屈で説得でき……

犬のストレス

犬のおすすめダイエットグッズ・おもちゃ10選

犬も、体重が増えすぎたりすると、関節などに負担がかかったりします。また、糖尿病や生活習慣病にかかるなど、病気になるリスクも高まってしまいます。 避妊、去勢手術のあとホルモンバランスが崩……

犬のおやつ

【獣医師監修】犬は栗を食べても大丈夫?犬に栗をあげる場合の注意点と簡単レシピ

秋になると焼き栗やお菓子になって私達を楽しませてくれる栗。甘みがあって美味しい栗は果物ではなくナッツ類ですが、犬に食べさせても問題はないのでしょうか?今回は犬に栗を食べさせても良いのかどうか……

犬のおやつ

【獣医師監修】犬は大根を食べても大丈夫?犬に大根をあげる場合の注意点と簡単レシピ

冬の代表的な野菜、大根。生でサラダにしたり、煮ておでんに入れたり、擦って大根おろしにしたりとさまざまな調理方法がありますが1本購入すると使い切るのが大変です。せっかくなので犬にも食べさせたい……

犬のおやつ

愛犬ご飯のトッピングに挑戦!元気の三原則とその与え方

犬のご飯はドッグフードのみという方は少なくはないでしょう。しかし、ドッグフードだけでは摂取できない栄養もあります。 そこで今回は元気の三原則とその与え方を紹介します。 元気の三原則 ……

犬のおやつ

【獣医師監修】犬はブルーベリーを食べても大丈夫?犬にブルーベリーをあげる場合の注意点と簡単レシピ

眼に効くサプリメントの材料として最近注目されているブルーベリー。お菓子やジャムなどで使うことが多いようですが、そのままでも甘くて美味しい果実です。生のブルーベリーが入手できた時、犬にあげても……

犬に必要な栄養

ペットフードの総合栄養食ってどんな意味? 総合栄養食と一般食の違いとは?

ペットフードを見ると「総合栄養食」「一般食」などの記載があります。一体、総合栄養食とはどういう意味なのでしょうか?一般食と何が違うのでしょうか?今回は、ペットフードの基準についてご紹介します……

犬の食事の基礎

愛犬・愛猫のための手作りごはん!『ペット生活レシピ』がオープン♪

最近『犬猫の高齢化』というキーワードを耳にする機会が増えたと感じませんか?一般社団法人ペットフード協会の独自調査によると、犬猫の平均寿命は、30年前と比較して約2倍にまで伸びているそうです!……

【獣医師監修】犬ははちみつを食べても大丈夫?犬にはちみつをあげるのは止めましょう

甘くて美味しいはちみつ。砂糖よりは体に良さそうですし、栄養分もあるので犬に食べさせたいと感じる飼い主さんも多いかもしれません。ですが、果たして犬にはちみつをあげても良いのでしょうか?今回は犬……

犬のおやつ

犬のトレーニングで『おやつ』が大活躍!おやつ活用術。

突然ですが、犬に“おやつ”を与えていますか?犬も人間と同じで、栄養やエネルギーを摂取するという目的ならフードで十分です。しかし、“しつけトレーニング”を行う場合にはおやつがとても効果を発揮し……

犬のしつけの基礎

ペットフードと手作りフードどちらを選ぶ?獣医師が教えます!

愛犬や愛猫の主食には何を与えていますか?何かと便利なペットフードを与えている人もいれば、手間隙かけた手作り食を与えている人もいるでしょう。今回のテーマは、手作り食とペットフード、それぞれの良……

犬の食事の基礎

【獣医師監修】犬はりんごを食べても大丈夫?犬にりんごをあげる場合の注意点とりんごを使ったレシピ

季節に関係なく1年中売り場に並ぶりんご。りんごの香りは人にはリラックス効果があり、寝る時に枕元に置くと寝つきが良いとも言われています。味も香りも極上のりんごですが犬にとっても良い効果の期待で……

犬のおやつ

【獣医師監修】犬はパイナップルを食べても大丈夫?犬にパイナップルをあげる場合の注意点と簡単レシピ

南国の果物の王様パイナップル。最近では比較的安く生のパイナップルが店頭に並ぶようになって自宅でカットして食べることも増えたのではないでしょうか?ところでパイナップルは犬にあげても健康に害はな……

ドッグフード