2015年12月8日更新

【獣医師監修】犬はきゅうりを食べても大丈夫?犬にきゅうりをあげる場合の注意点と簡単レシピ

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サラダに欠かせない野菜、きゅうり。夏の野菜ですが1年中売り場に並んでいるため私たち人間にとっては食べる機会の多い野菜でしょう。ところできゅうりは犬に与えても良いのでしょうか。今回は犬にきゅうりをあげても良いのかどうかご紹介しましょう。

 

犬はきゅうりを食べても大丈夫

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きゅうりは栄養豊富な野菜ではありませんが、ビタミンK、ビタミンC、モリブデン、銅などが含まれています。いずれも犬にとって危ない成分ではありませんので犬に食べさせても問題はありません。

カロリーも1本あたり約14kcalと低カロリーで95%が水分ですので肥満タイプの犬でも気にせずに与えることもできます。最近ではきゅうりにホスホリパーゼという酵素が含まれていることが注目されていますが、キュウリパワーはむしろこの酵素にあると言ってよいのかもしれません。

きゅうりを食べるとどんな効用があるの?

ホスホリパーゼで脂肪を減らす

ホスホリパーゼという酵素には脂肪分を分解する働きがあると言われています。最近ではこの酵素に目をつけて「きゅうりダイエット」を推奨する本も登場しました。(もちろん、人間用ですが)

肥満体質の犬やつい食べ過ぎてしまう犬にはホスホリパーゼがダイエットを助けてくれる可能性があります。

ビタミンKで丈夫な骨を目指す

きゅうりに一番多く含まれているビタミンはビタミンKです。ビタミンKには骨にカルシウムを沈着させて丈夫な骨を作る働きがあります。また骨のもととなっているコラーゲンとカルシウムを結びつけ、カルシウムが溶け出すのを防ぐ働きもあります。

人間の医療では骨がスカスカになる骨粗しょう症の治療にビタミンKを用いるケースもありますので高齢の犬には有効な栄養素といえるでしょう。

 

きゅうりを犬にあげる時に注意したいこと

きゅうりの酵素の力を有効活用する一番良い方法は生のまま与えることで、しかもすり潰して食べることだと言われています。

ベストな方法はジューサーで液状にすり潰す方法ですが、通常の高速回転のジューサーだとすっているいる間に熱が加わって酵素の働きがなくなります。もし、ご家庭にあるようなら低速ジューサーで絞った汁を使うのがオススメです。

あまり知られていないことですが、きゅうりに含まれているアスコルビナーゼという成分には、ビタミンCを破壊する酵素が含まれています。犬はビタミンCを体内で生成することができますが、老犬や病気の犬は通常よりも多くのビタミンCを必要としています。せっかくのビタミンCをきゅうりの酵素で壊してしまわないよう注意が必要です。お酢につけるとアスコルビナーゼがビタミンCを破壊する働きが弱まりますのでリンゴ酸などを少し加えるのがオススメです。

もちろん、前提として一度に摂る量をコントロールすることも大切です。きゅうりには体を冷やす働きがありますし、そもそもきゅうりに対してアレルギーをもっている犬がいないとも限りません。わずかな量からまず始めて、与えた後は必ずしばらく犬の様子を観察するのが良いでしょう。

また、きゅうりは水分を多く含む野菜ですので、与えすぎは下痢の原因になります。くれぐれもあげすぎないように注意しましょう。

きゅうりを食べさせるときの一工夫

きゅうりはそのまま生で食べてももちろん問題はありませんが、きゅうりの力を利用するためにはひと手間加えることが大切です。前の項でご紹介したように擦る、リンゴ酸を入れるなどして手作りメニューに上手に取り入れるのがオススメです。

関連するレシピ

きゅうりのもつ力を犬の健康に活かそう

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馴染み深い存在であるにもかかわらず、世界一、栄養分が少ない野菜として若干、軽視されがちなきゅうり。酵素の働きを上手に利用すれば犬の健康に役立つはずです。せっかく食べさせるなら飼い主さんのひと手間できゅうりパワーを有効に利用しましょう。

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