2015年12月1日更新

【獣医師監修】犬に炭酸ってあげてもいいの?犬に炭酸を与えるメリットは?

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すっきりとした喉越しがおいしい炭酸飲料。「おいしいから」「どんな反応をするのかな」と可愛い愛犬に分けてあげたくなることもあるかもしれません。
実際に、炭酸飲料を犬に与えたときの反応を撮影した動画がインターネット上で話題になっていることもあります。
ですが、本当に犬に炭酸飲料をあげても問題はないのでしょうか?

 

ジュース類は絶対ダメ!


人間が飲む炭酸ジュースには、ときとして人間でも摂りすぎになるほどの量の糖分が含まれています。それと考えると、犬にとって炭酸ジュースに含まれる糖分が多すぎるのはすぐわかりますね。

糖分を摂りすぎると、人間と同じで肥満や生活習慣病になる危険があります。また、虫歯や歯周病のリスクも高めることにもなり、犬にとって大きな苦しみになります。口の中の痛みで食べることができなくなったり、最悪の場合は大切な歯を失ってしまうことも。

我が家の犬はトリミング先で歯磨きをしている、専用のおやつなどで歯磨きをしている、と安心している飼い主さんもいるかもしれませんが、毎日歯磨きをする人間でも虫歯に悩まされることがあるのですから、注意してあげなければなりません。

炭酸水は少量ならOK。ただし、メリットはありません。

舌の上でぱちぱち弾ける炭酸飲料特有の感覚は、犬種によって好き嫌いはさまざまです。刺激が強すぎて嫌がる犬もいますが、一方でその刺激を楽しんで喜ぶ犬も。飼い主としては、愛犬が喜んでくれると嬉しいですよね。

炭酸水自体は犬に害はありません。もともと炭酸水は、人間のダイエットに有効なことから流行しました。おなかの中に炭酸ガスがたまって膨らむので、食欲をコントロールできるのです。

炭酸を飲んだ後によくゲップが出るのも、胃の中のガスを解消するために起きているのです。犬もゲップによってガスを解消することはできるので、少量であれば問題が起きる可能性は低いです。

 

知らなかった!炭酸飲料に潜む危険


炭酸ジュースの中には、犬に有毒な成分が含まれているものもあります。犬にとって有害な成分の代表的なものにカフェインがあり、これはコーラなど一部の炭酸ジュースにも含まれています。

人間と違って、犬にはカフェインを分解する機能がないので、摂ったカフェインがそのまま体に溜まることになるのです。そうすると、不整脈や下痢を引き起こす可能性があり、最悪の場合は命に関わることもあります。

また、ジュースでない炭酸水も、飲ませすぎると危険があります。ゲップをしてガスを解消しようとしても、犬種によって喉の大きさや細さはさまざまなので、中にはガスを吐き出しきれないケースもあります。その場合は、胃が不自然に膨らんだ状態が続き、胃捻転など命に関わる疾患を引き起こす危険性があります。

まとめ

炭酸自体は無害ですが、飲みすぎるとたまったガスを解消しきれなくなるリスクがあります。

「反応が可愛い」などの理由でついつい与えたくなる炭酸ですが、犬の体を考えると「リスクあり、メリットなし」の飲み物ということで、犬にとってはよいものではありません。気持ちを抑えて、炭酸はあげないほうが犬の体のためといえるでしょう。

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