2015年12月11日更新

【獣医師監修】犬はかぼちゃを食べても大丈夫?犬にかぼちゃをあげる場合の注意点と簡単レシピ

栄養満点でおかずにもお菓子にも使われるかぼちゃ。甘みがあるので犬も喜んで食べてくれることが多いようですが、そもそも犬にかぼちゃをあげても大丈夫なのでしょうか。今回は犬にかぼちゃをあげても良いのかどうかについて調べてみました。

犬はかぼちゃを食べても大丈夫

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かぼちゃを使った犬用のクッキーなどがあることから分かるようにかぼちゃは犬に食べさせても問題ない食材です。

かぼちゃに含まれるビタミンの量は野菜の中でもトップクラス。ビタミンA、E、K、ナイアシン、ビタミンB6、葉酸、ビタミンCなどは特に多く含まれていますし、カリウム、マグネシウム、モリブデンなどのカリウムも豊富です。これらの栄養素は犬にとっても大切な栄養素ですので、かぼちゃは犬にとって食べて良い野菜と言えるでしょう。

かぼちゃを食べるとどんな効用があるの?

ビタミンAが皮膚や粘膜を丈夫に保つ

昔から「風邪予防にかぼちゃを」と言われていますが、これはかぼちゃに豊富に含まれるビタミンAに皮膚、口、鼻、喉、肺、胃、腸などあらゆる粘膜を保つ働きがあるからです。

内臓は粘膜で覆われているわけですから粘膜の健康はすなわち全身の健康です。

ビタミンCとEたっぷりで犬の老化防止に

かぼちゃにはビタミンCとEが非常に豊富です。ビタミンCとEには抗酸化作用があり、活性酸素による体へのダメージを防いでくれますので犬が健康で長生きする手助けをしてくれます。

特に病気の犬、高齢の犬などに摂取させてあげるといいでしょう。

ビタミンKが丈夫な骨につながる

ビタミンKにはいろいろな役割がありますが、そのひとつが骨を丈夫に保つ働き。ビタミンKには骨芽細胞を活性化する作用があり、人間の医療では骨粗しょう症の治療等にも用いられています。

かぼちゃにはビタミンKが豊富に含まれていますので犬の骨を丈夫にすると期待されます。

カリウム豊富で脱水の恐れのある時に

かぼちゃに一番多く含まれているミネラルはカリウム。カリウムには犬の生命活動に必要な情報伝達、例えば神経の信号伝達や筋肉の収縮などと深い関わりがあります。また、細胞の浸透圧のコントロールにも影響があるためカリウム不足にならないよう注意が必要です。

脱水は暑い時期だけでなく、腎不全に罹ると日常的に起こる症状ですが、このとき水分とともにカリウムなどのミネラルも失われます。脱水しがちな犬には水分補給だけでなくカリウムの摂取も必要。普段のごはんにかぼちゃを少し加えてあげると脱水予防に効果的かもしれません。

かぼちゃを食べさせる時に注意すること

かぼちゃは栄養満点で健康に良い野菜ですがその効用を上手に活かすためには摂取する量に気をつける必要があります。

食物繊維が豊富で適量であれば便秘や腸の健康に良いのですが、犬はもともと繊維の多い食物の消化が苦手ですので量が多くなるとむしろ便秘の症状を起こすこともあります。かぼちゃは皮を剥いて火を通し、ごはんのトッピング程度の量であげるのが良いでしょう。

また、かぼちゃは糖質が多く100gで約90カロリーと野菜にしては高カロリーですので、食べさせる場合はごはん全体のカロリーを考える必要があるでしょう。通常のごはんのほかにかぼちゃをプラスする食生活が続くと犬が肥満になる可能性がありますので注意が必要です。

かぼちゃを食べさせるなら手作りメニューがオススメ

かぼちゃは栄養満点で犬の嗜好にも合っていますので、手作りメニューやクッキーに使われることが多いようです。繊維の多いかぼちゃは細かくカットしたり、マッシュ状にした方が消化に良く、犬の胃腸に負担をかけません。そのままよりは手作り食にして犬に食べさせてあげるのがオススメです。

関連するレシピ

栄養満点なかぼちゃを上手に活用しよう

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ビタミンの塊とも言えるほど栄養満点のかぼちゃ。調理のバリエーションも多いのでメニューに少しずつ取り入れて犬の健康に役立ててあげてください。

かぼちゃは火を通したら冷凍することもできますのでマッシュ状態にして小分けにして冷凍しておくのもオススメ。必要な時に手間をかけることなく使うことができます。

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