2015年12月11日更新

【獣医師監修】犬は卵を食べても大丈夫?犬に卵をあげる場合の注意点と簡単レシピ

ペット生活 獣医師



獣医師

ペット生活編集部の獣医師アカウント。ペットとの暮らしを豊かにするお役立ち情報をお届けします。

 

安くて栄養も豊富な卵。私達人間にとっては卵のない食生活は考えられませんが、犬にも卵をあげても良いのでしょうか?コレステロールは犬には大丈夫?アレルギーを起こす場合はあるのでしょうか?今回は犬に卵を食べさせても良いかどうかについて調べてみました。

 

卵を犬に食べさせても良いかどうかは条件付き

imasia_14284892_S
卵はたんぱく質や脂質が豊富な食べ物。ビタミンもビオチン、ビタミンB2、ビタミンB12などが含まれています。また、ミネラルではセレンの含有量が飛びぬけて多いのが特徴です。これらの栄養素自体は犬に害を及ぼすわけではありませんが、問題なのは生卵の白身に含まれているアビジンという成分です。

アビジンは低分子のたんぱく質ですが、ビオチン(ビタミンB7とも呼ばれる水溶性のビタミン)と結合する力が通常のタンパク結合力に比べて100万倍と非常に強いため、ビオチンの吸収を阻害しビオチン不足を誘発することがあると言われています。

もちろん、これはかなり大量に摂取した場合ですので、1個程度であればいきなりビオチン不足を引き起こすことはありませんが一般的には「犬に生卵の白身は食べさせない方が良い」とされています。

アビジンは熱を加えるとビオチンとの親和性がなくなると言われていますので、犬に卵を与えるならゆで卵にするのが安全でしょう。卵の黄身には茹でた後もビオチンが豊富に含まれていますし、ビタミンやミネラルもしっかり残っていますので立派な栄養源になります。

卵を食べるとどんな効用があるの?

卵にはたんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルなどがバランスよく含まれています。ゆで卵にした後も多いビオチンはアミノ酸の代謝、ブトウ糖のリサイクル、脂肪酸の合成などを行う酵素の働きを助けます。

皮膚炎を予防する働きもありますのでアレルギー性皮膚炎の犬にも良い効果が期待できるのではないでしょうか。ただし、卵によって逆にアレルギーが悪化するケースもありますので、与える場合は獣医師さんに相談してからをオススメします

また、ビタミンB2は皮膚や臓器の粘膜を丈夫にし、B12は赤血球の合成を助けます。ビタミンやミネラルの働きは非常に複雑でまだ解明されていない点がたくさんありますが、健康な体を維持するためにはバランスよくビタミンを摂取することが大切。そういう意味では卵は非常に便利な食材だと言えるでしょう。

 

卵を犬にあげる時に注意したいこと

既にご紹介したように生卵の白身にはビオチンの吸収を抑える働きがありますので、なるべく生で与えるのは避けましょう。生卵は栄養豊富で食べやすくはありますがお腹を壊す可能性もありますので黄身だけであっても子犬や老犬には与えないほうが良いでしょう。

また、卵はコレステロールが高い食品ですので高脂血症の犬や血液中の中性脂肪値の高い犬、老犬には与える量をコントロールする必要があります。さらに卵にアレルギーをもっている犬もいるので、最初は少しずつ与えて様子を確認しましょう。

卵を食べさせるなら手作りメニューがオススメ

卵は比較的低カロリーで栄養バランスの良い食品ですが、ドッグフードなどを普通に食べた上にさらに卵を与えるとカロリーオーバーになる可能性があります。トッピング程度に使用するだけなら構いませんが、しっかり使いたいと思うのであればカロリーや栄養分を計算した上で与えた方が良いでしょう。

しっかりと考えられた手作りレシピであれば必要な栄養分やカロリーを計算してありますので、カロリーオーバーにならずに栄養を摂取することができます。

関連するレシピ

 

犬に卵をあげる場合は工夫と知恵が必要

imasia_10440824_S
どこの家庭にも必ずと言っていいほどある卵。卵を上手に使うことができたら犬の食生活にも彩が加わりますね。しかしながら卵は生で食べさせない方が良いなど注意すべき点もあることが分かりました。どんな食材でも同様ですが卵を犬に与えるにあたっては飼い主さんが知識をもつことが必要なのです。

【獣医師監修】犬が食べて良いもの・悪いものをもっと知りたい方はこちら