2015年12月21日更新

【獣医師監修】犬の肺炎〜原因・症状と対策

人間では進行すると命に危険が及ぶこともある肺炎ですが、それは犬に関しても同様です。気管支炎や咽頭炎に比べて肺炎は重症化しやすく、ひどい場合には死に至るケースがあります。

老犬では特に注意してあげなければならないので、肺炎の症状が出ているときはそれを的確に見抜いてすぐに治療を受けさせてあげることが大切です。犬の肺炎の原因や症状、対策についてご紹介していきます。

犬の肺炎の原因

犬の肺炎には様々な原因が考えられます。ウイルスや細菌、真菌などが原因で肺炎になる場合、寄生虫が原因で肺炎になる場合、薬剤が原因で肺炎になる場合、有毒なガスを吸い込んで肺炎になる場合、などがあります。詳細については以下に記していきます。

ウイルスについて

犬の肺炎を引き起こす主なウイルスにはイヌジステンパーウイルスやアデノウイルスやパラインフルエンザウイルスなどがあります。

細菌について

ストレプトコッカスズーエピデミカスや気管支敗血症菌などの細菌が肺炎を引き起こす主な細菌となります。

真菌について

肺炎を引き起こす主な真菌はアスペルギルス、ブラストミセス、ヒストプラスマなどです。

寄生虫について

フィラリアや肺虫などの寄生虫が肺炎を引き起こすことがあります。

薬剤について

薬剤の副作用で肺炎を引き起こすことがあります。

有毒なガスの吸引について

シンナーやハイター、排気ガスなどの有毒なガスを吸い込むことで肺炎を引き起こすことがあります。

犬の肺炎の症状

犬の肺炎の症状は咳や呼吸困難、発熱、食欲不振などです。特に呼吸困難や継続的な咳は肺炎の代表的な症状なので敏感に察知するようにしてください。

また食欲不振は肺炎に限らず様々な病気を示唆する症状なので飼い犬の食欲減退や元気のない様子が見られた時には早急に獣医さんの診察を受けさせてあげてください。

犬の肺炎の対策

犬の肺炎の対策としてはまずウイルスや細菌、真菌への感染を防ぐことが大事になりますが、それらは目に見えないため完全に防ぎきることが難しいです。ただ真菌に関しては土壌の中にいることが多いので水たまりなどに近寄らせないことが有効な対策となります。またジステンパーウイルスなどのウイルスはワクチンを接種することで予防できます。以上のような対策を取りつつ、食事や健康の管理をするように心がけてください。

犬の肺炎の治療

犬の肺炎は放置してしまうと死に至ることもあり、大変危険です。しかし症状が進行してしまう前に獣医さんの診察を受けさせて適切な治療を施してもらえば完治することも多いです。

特にウイルスや細菌、真菌が原因で肺炎を引き起こしている場合には抗ウイルス薬や抗生剤、抗真菌薬などの薬剤を投与することが効果的です。また、以上のような薬剤投与に並行して、対症療法や安静療法で経過を観察しながら治療をしてもらうことになります。肺炎が治るまでは肺に負担をかけないようにしなければならないので激しい運動は避けさせてください。

まとめ

犬の肺炎は重症化してしまうと命に関わるります。特に免疫力や体力が低下している状態のときには注意しなければならない病気です。肺炎は進行する病気なので、早期発見を心がけてください。とはいえ犬の肺炎は症状が分かりにくく、呼吸困難などの激しい症状が出始めたときにはすでに重症化しているというケースがあります。

犬の肺炎を防ぐためには混合ワクチンを接種することが有効なのでワクチンの定期的な接種を検討してみてください。また日頃から飼い犬の健康状態に配慮しながら僅かな変化も敏感に察知できるような態勢を整えておくことも大事になります。飼い犬が肺炎になってしまったときにはすぐに対処できるような準備をしておきましょう。

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