2016年5月10日更新

【獣医師監修】猫にチョコレートは食べさせないで!猫がチョコレートを食べてしまったらどうなるの?

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猫は意外にも甘いものが好き。生クリームやアイスクリームなどをペロッと食べてしまうこともあります。甘いもの自体、あまり猫の健康にとって良くはありませんが特に危ないのがチョコレート。今回は猫とチョコレートの関係について調べてみました。

 

猫にチョコレートは食べさせないで

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実は猫にとってチョコレートは危険度Aランクに位置づけられる危ない食品。チョコレートに含まれるカカオ成分「テオブロミン」が猫の中枢神経を刺激するため、大量に食べてしまうと死に至るケースもあると言われています。

人間には「テオプロミン」を解毒する力がありますので食べても何も感じませんが、猫は「テオプロミン」を分解、解毒する能力が弱いため、解毒に非常に時間がかかります。このため解毒の過程で中毒作用を起こしてしまうことが多いのです。

「テオプロミン」の致死量は体重1kgあたり250㎎~500㎎だそうですが、これは板チョコにすると20g~40gの量。例えば、3kgの猫の場合は板チョコ1枚程度で命に危険が及ぶ可能性があるということです。もちろん、猫が板チョコを1枚食べてしまうことは滅多にないでしょう。しかしながら致死量は猫の体質や健康状態によって異なりますので用心するに越したことはありません

猫がチョコレートを食べるとどうなるの?

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「テオブロミン」はカフェインに似た成分で神経を興奮させる働きがあります。大脳や呼吸中枢を興奮状態にしますが、特に心臓機能を興奮状態にする作用が強いのが特徴です。

チョコレートを食べて「テオブロミン」中毒になると嘔吐、下痢、興奮状態、不整脈、頻脈、口の渇き、痙攣、発作などの症状が見られます。

中毒症状は食べてから4時間以内に起こり24時間程度は様子を見た方が良いと言われています。

 

チョコレートは猫の目の付く場所に置かないのが鉄則

チョコレートは意外にいろいろな食品に含まれています。猫にとって問題となるのはチョコレートに含まれるカカオ成分の「テオプロミン」ですので、カカオの割合が少ないミルクチョコレートなどは比較的、危険度は少ないでしょう。逆に最近流行りのカカオ量の多いビター系チョコレートには注意が必要です。

最も危険なのはお菓子を作るための材料として売られているベーキングチョコレート。カカオ割合が80%~100%と高く、砂糖も入っていないベーキングチョコレートは、ミルクチョコレートの10倍近い「テオブロミン」が含まれているので、少しの量でも危険度が高いと言えるでしょう。

もちろん、カカオ量の少ないクリームやチョコレートアイスなどにも気をつけるに越したことはありません。

  • チョコレートは出しっぱなしにしない
  • 猫の前ではチョコレートを食べないようにする


などの配慮が必要でしょう。

猫にチョコレートは「毒」だと覚えておこう

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人間にとっては美味しく魅力的なチョコレートも猫にとっては危険な毒物。まず、このことを知っておくことが大切です。万が一、猫がチョコレートを食べてしまったらなるべく早く病院に行って催吐処置をしてもらいましょう

テオブロミンに対する解毒剤や特効薬はありませんので、一刻も早く吐かせてしまう必要があります。ちなみにココアもチョコレートの仲間。チョコレートと同様に注意しましょう。