2015年12月18日更新

【獣医師監修】犬の喘息〜原因・症状と対策

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風邪によく似た症状を示し、人間でも起こる病気に喘息があります。喘息は一般的には咳喘息と言われているものが知られていて、いつまでたっても咳が止まらないといったことから喘息に気づくこともありますよね。

実は愛犬にも同じようなことが起こることをご存知でしょうか。気道が炎症を起こしたり過敏に反応してしまったりすることで起こる喘息は時に重症化してしまい愛犬を苦しめてしまうこともあります。

 

愛犬が喘息になってしまう原因

愛犬が喘息を引き起こしてしまう原因に免疫系の過剰反応によるアレルギー性の喘息があります。愛犬が喘息を起こす場合の多くがこのアレルギーによるものです。この場合、アレルギーの原因物質(アレルゲン)を特定して、取り除いてあげることである程度、喘息を避けることができます。

アレルギー性喘息

体内に入った異物に対して免疫系が過剰に反応することで気管支で炎症が起きてしまい、喘息の症状を引き起こします。アレルギーを引き起こす原因物質をアレルゲンと言い、アレルゲンにはタバコの煙、ほこり、ダニ、フケ、粉塵、花粉、殺虫剤、香水、塗料などの化学薬品、暖炉の煙、排気ガスなどがあります。

非アレルギー性喘息

アレルギー性喘息とは異なり、免疫力が過剰に働いてしまう以外の要因で起きてしまう喘息を非アレルギー性喘息と言います。

非アレルギー性喘息は何らかの要因で気管支に急激な負担がかかることで引き起こされます。例としては冷たい空気や煙、粉末などの吸引、感染症、ストレス、不安、急激な運動、薬などがあります。

愛犬を苦しめる喘息の症状とは?

犬の喘息は、口と肺を結ぶ気管支が炎症を起こしてしまったり、突然収縮してしまったり、過敏に反応してしまったりすることで呼吸困難や咳が起きてしまう病気のことです。

風邪や気管支炎の症状にも似ていて、素人が喘息だと判断するには難しいものですが、特徴としては喘息の場合気管支が収縮して発作が起こっても30分ほどで元の状態に回復する点です。

主な症状としては、気道狭窄によってのどから喘鳴と呼ばれるヒューヒューという高い音が聞こえたり、息切れ、咳、たんなどの症状が日ごろから出てくることがあります。

さらに喘息発作が起きた時にはこういった症状がより一層強く表れるようになり、ゼーゼーという呼吸をするようになり、呼吸困難や過呼吸、酸欠などを引き起こしてしまうこともあります。酸欠に陥ってしまうと口の中が青紫色になるチアノーゼを引き起こしてしまうこともあり、非常に危険です。

これらの症状は体力を非常に消耗するので、最悪の場合には呼吸器不全などで死に至る場合もあります。

 

愛犬を喘息から守るために

犬の喘息は猫の喘息に比べて発生率はそれほど高くありませんが、特に高齢の犬や小型犬、短頭犬種では発症しやすい傾向にあります。愛犬が喘息の発作を引き起こしてしまっている場合には緊急性を要することもあり、酸素吸入などが必要なこともあります。発作の症状を引き起こしたらすぐに獣医師に連絡するようにしましょう。

内服による治療

愛犬が喘息持ちだとわかった場合に、症状の軽減を目的とした対症療法がおこなわれます。基本的には内服薬や咳止め、気管支拡張薬などを服用し発作が悪化しないように様子を見て治療を行っていきます。

アレルゲンを取り除く治療

アレルギーが原因での喘息の場合、アレルゲンを取り除くことで発作が起こらないようにしていきます。病院の血液検査でアレルゲンの特定をすることができますが、費用に5~6万かかってしまいます。

生活改善による治療

気管支の炎症を抑える食事療法やアレルゲンを取り除いた食事療法を行うことで愛犬の体への負担を減らすことができます。喘息自体の治療にはなりませんが、気管支や呼吸器に負担のかからない食事や運動、生活を送ることで喘息の症状を軽減することができます。

まとめ

喘息の苦しさは同じ喘息を経験したことのある人しかわからないものです。たとえ犬の喘息であっても、呼吸障害を引き起こしてしまうものに変わりはなく、症状が進めば体力を消耗してしまいます。

愛犬に喘息の発作が見られたときはすぐに獣医師に相談するようにし、日ごろから喘息発作を引き起こす要因を取り除いた生活を送らせてあげることで愛犬の健康を守ってあげましょう。

 
 

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