2016年3月1日更新

【獣医師監修】うちの犬、もしかしたら目の病気かも…急に目やにが増えた原因と対処法

「最近、愛犬の目やにが増えた気がする…」「目の病気かもしれない…」
こんな風に思ったことがある飼い主さん、多いのではないでしょうか?あまりにも目やにが出ていると、目の病気ではないかと心配になりますよね。人間と同じように、犬にとって目はとても大事なものです。病気が原因の場合には、早めの処置が大切です。今回は目やにの原因、治療、お手入れ方法をご紹介します。

犬の目やにの原因は?

犬の目やにの原因は様々なことが考えられます。目にごみが入った場合のように病気が原因ではないこともありますが、角膜炎、結膜炎、感染症など治療の必要なものもあります。ここではいくつかの目やにの原因を取り上げたいと思います。

目にごみが入った

目にごみが入った場合、目やには白透明色をしていたり黒っぽく目の淵に固まったりしていることがあります。ほとんどの場合大きな問題はありませんが、デリケートな部分なので清潔に保ちましょう。

角膜炎、結膜炎

目やにのほか,流涙や不快感が見られる場合、角膜炎や結膜炎の可能性があります。角膜炎は角膜に炎症が、結膜炎は結膜に炎症が起こっている状態です。外傷や感染、アレルギーなどが原因として考えられ、病院での治療が必要です。

チェリーアイ

別名「第三眼瞼腺脱出」といいます。目頭にある瞬膜(第三眼瞼)の内側にある瞬膜(第三眼瞼)腺と呼ばれる腺組織が赤く腫れ飛び出す病気です。先天的な原因が多いですが、目やその周囲の外傷などでも起こります。犬が目を気にして引っ掻いたりしないよう、発見次第すぐに病院に行くことをおすすめします。

感染症

目やにが関係している感染症に「犬ジステンパーウイルス感染症」というものがあります。特に子犬がかかりやすい病気です。目やにのほか、咳や高熱などが見られ、死亡する事もあります。感染した犬への接触や飛沫の吸入が原因となるので、犬の公共施設などを訪れる際は注意が必要ですが、ワクチンによる予防が有効です。

それぞれの犬の目やにの治療法は?

目やにの原因により対処方法は異なりますが、ドロドロとした黄色っぽい目やにが出る場合や犬が目を気にしている場合は、できるだけ早く病院に行くことをお勧めします。

角膜炎、結膜炎の治療

角膜炎や結膜炎の場合、ほとんどの治療は目薬で行われます。目を掻いてしまう可能性があるので、カラーを装着することもあります。炎症の原因にもよりますが完治には数週間から数ヶ月かかることもあります。

チェリーアイの治療

チェリーアイにはいくつかの治療法があります。軽度の場合は目薬での治療を行いますが、重度の場合や繰り返す場合は飛び出した腺組織を元の位置に戻す手術をすることもあります。飛び出た部分を中に押し戻す事は危険ですので、自分でするのではなく獣医さんに見てもらいましょう。

感染症の治療

感染症の場合は、目やに以外の全身症状を伴うことも多く、その治療も同時に行ないます。犬ジステンパーウイルス感染症の場合には早期に治療を開始しないと死亡することもあります。治療法は原因や目やに以外の症状によって様々ですが、他の犬への感染を避ける為に隔離して行われることもあります。

どの症状でも早期発見、早期治療が大切になるので、いつもと違う目やにに気がついた場合すぐに動物病院に行くようにしましょう。

犬の目やにのお手入れ法は?

病気であってもなくても、目の周りをきれいにしておくことは大切です。目やにが出ている場合、湿らせた柔らかい布などを使ってふき取ってあげましょう。最近では目やに用のふき取りシートなども出ているので、ぜひチェックしてみてください。

大切なのは、犬の目を清潔に保つこと

このように目やににはたくさんの原因があります。対策としてはやはり「清潔に保つこと、よく観察すること」が大切です。もしいつもと違う目やにに気がついたら、できるだけ早く動物病院に行き原因を確認しましょう。

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