2016年6月3日更新

【獣医師監修】犬の鼻出血〜原因・症状と対策

犬の鼻出血の原因は様々で、ひどい場合には悪性リンパ腫やガンなどのような重い病気が原因になっていることがあります。鼻出血とは鼻の中からの出血のことです。犬の鼻の穴付近に血がついていたら注意してください。犬の鼻出血についてご紹介します。

犬の鼻出血の原因

犬の鼻出血の原因は多岐に渡っており、外傷がないにもかかわらず鼻から出血していたら重い病気を患っている可能性があるので早急に獣医さんの診察を受けさせてあげてください。

外傷による鼻出血

鼻をぶつけたときなどに鼻の中に外傷を負うと鼻出血の症状が見られることがあります。特に鼻の骨を骨折しているときは大量の出血が見られることがあり、すぐに獣医さんの診察を受けさせてあげてください。

感染症による鼻出血

犬の鼻出血を引き起こす可能性がある感染症の主なものはアスペルギルス、リノスポリジウム、クリプトコッカスなどです。細菌や真菌が原因で出血している状態なので適切な治療をすれば治る場合が多いです。早めに動物病院に連れて行ってあげてください。

病気による鼻出血

病気によって鼻の中にできものができていたり、病気になっていると鼻出血を引き起こすことがあります。鼻の中にできものができる原因には扁平上皮がん、悪性リンパ腫、可植性性器肉腫などの重い病気があり、長期にわたって少ない量の出血が慢性的に出続けている場合は特に注意してください。

また鼻出血を引き起こす可能性のあるその他の病気には多血症、多発性骨髄腫、血管炎、甲状腺機能亢進症などがあります。

適切な治療をするためには鼻出血の原因を特定することが先決です。病気が進行してしまう場合があるので早めの診察を心掛けてあげましょう。

血小板異常による鼻出血

血小板には血液を固まらせるはたらきがあります。それが何らかの原因で減少していると血液が固まりにくくなり、鼻出血の症状が表れることがあります。

また血小板の数自体が減っていなくても血小板のはたらきに異常が出ていることで鼻出血を引き起こしている可能性もあります。血小板異常が原因で出血しているときは出血がなかなか止まらないのでそのような場合は血小板が関係して鼻出血を引き起こしている可能性が高いです。

犬の鼻出血の症状

犬の鼻出血の主な症状は鼻血が鼻から垂れる・鼻詰まりなどです。鼻出血は鼻の外側からの出血ではなく鼻の穴からの出血を指すので注意してください。

鼻血の出方や状態に関しては様々です。いずれにしても早急に獣医さんの診察を受けさせて適切な治療を施す必要があるので、早めに病院に連れていってあげてください。

犬の鼻出血の対策

外傷が原因の鼻出血を予防するには犬が鼻をぶつけてしまわないように配慮してあげることが大事になります。犬が自ら鼻をぶつけるということは考えにくく、大抵の場合は鼻に何かをぶつけられたときに外傷を負います。

特に歩いているときに足がぶつからないようにするなどの配慮をしてあげましょう。ただ重い病気や細菌などの感染症によって鼻出血が引き起こされることを予防することは難しいので、もしそれらのような原因で鼻出血を発症しているときには獣医さんに治療をしてもらうようにしてください。

犬の鼻出血の治療

犬の鼻出血の治療は原因によって異なります。外傷を負っていたり鼻の中にできものができている場合には傷やできものの治療をします。できものに関してはデリケートな問題なので診察の結果に応じてどのような治療をするのか獣医さんと相談してください。

感染症が原因であれば抗生剤や抗真菌剤の投与で治療を行えます。血小板異常が原因の場合は血小板の異常が起きている原因に応じた治療法になるので獣医さんの判断に委ねてください。鼻出血は症状が軽度な場合はすぐに完治することが期待できますが、重度の鼻出血の場合は入院して長期の治療が必要な場合もあります。

まとめ

犬の鼻出血の原因や症状、対策についてご紹介しました。犬の鼻出血は原因が多岐に渡っているので、まずは原因を特定して適切な治療を施すことが大事になります。鼻出血の症状が出ているときにはすぐに獣医さんの診察を受けさせてあげてください。犬の鼻出血は場合によっては思い病気が原因となっていることがあります。病気が進行してしまう前に早急に対処するように心掛けましょう。

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