2016年3月12日更新

【獣医師監修】猫の尿毒症〜原因・症状と対策

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猫の尿毒症の発症には腎臓が深く関係しています。腎臓の機能が低下すると体内の老廃物を体外に排出するはたらきが弱まり、それによって血中の老廃物の濃度が高くなります。そのような状態のことを尿毒症と言います。猫が尿毒症を引き起こしているときは腎不全で腎臓が全く機能していないという可能性があるので早急に獣医さんの診察を受けさせてあげなければ命に関わります。適切な治療を施せば体内に蓄積してしまった毒素を体外に排出できる可能性が高いです。猫の尿毒症の原因や症状、対策についてご紹介していきます。

 

猫の尿毒症の原因

猫の尿毒症の原因はいくつか考えられます。主な原因は腎臓の機能が低下していることですが、場合によっては心臓や排尿の異常によって尿毒症になっている場合もあります。特に心臓の疾患が原因で尿毒症になっている場合は生命の危機がすぐそこまで迫っている可能性が高いので、すぐに動物病院に連れていき、診察を受けさせてあげてください。

腎臓が原因の場合

腎臓の機能が低下していると血液中の老廃物を体外に排出するはたらきが弱まり、老廃物が蓄積していってしまいます。その結果として血中の老廃物の濃度が上昇し、尿毒症を引き起こすことがあります。腎臓の機能が低下してしまう主な疾患は腎不全や糸球体腎炎などです。以上のような疾患を抱えている場合には適切な治療を施してあげてください。

排尿が原因の場合

満足に排尿することができなくなっていると血中の老廃物の濃度が高くなってしまうことがあります。

心臓が原因の場合

心臓の機能が低下していると血液を循環させるはたらきが弱まり、腎臓に十分な血液が行き渡らなくなることがあります。そのような状態になっていると腎臓が満足に機能することができなくなり、その結果として老廃物を体外に排出するはたらきが不十分になる可能性があります。心機能の低下は命の危機に直結するリスクがあるので早急な対応が求められます。

猫の尿毒症の症状

猫の尿毒症の症状は初期段階では深刻な症状が出ないことが多く、見落としやすいので注意しなければなりません。尿毒症の主な症状は食欲不振、四肢のむくみ、貧血、心不全などです。飼い猫の食欲がなくなっているからといって腎不全や心不全の可能性を考えるという方はほとんどいないのではないでしょうか。飼い猫が急激に元気のない状態になったり、食事をしなくなるなどの状態になった際には重い病気を患っている可能性を考えましょう。適切な検査をすれば猫の身体に起こっている異変を発見できる可能性があります。猫の体調不良を甘く考えず、獣医さんの診察を受けさせてあげるように心掛けましょう。

 

猫の尿毒症の対策

猫の尿毒症を未然に防ぐことは簡単ではありません。急性腎不全や急性心不全などで尿毒症が引き起こされることが多く、尿毒症を予防するというよりも尿毒症の症状を見抜いて早急に適切な治療を受けさせてあげるように心掛けることのほうが重要になります。ただ猫の腎臓に負担をかけないように配慮することは可能です。特に人間の食事を猫に与えると塩分や添加物などが猫の腎臓に負担をかける可能性が高いので気を付けてください。猫の食事には猫の身体に必要な栄養を満遍なく摂取することができるキャットフードを与えるようにしましょう。

猫の尿毒症の治療

猫の尿毒症の治療の基本は血中に蓄積してしまった老廃物を体外に排出することを促すものとなります。ただその他の疾患が引き金となって尿毒症を引き起こしている場合にはそれに対する治療をする必要があります。猫の尿毒症を引き起こしている直接的な原因が何であるかを調べるために適切な検査を受けさせてあげてください。

腎臓が原因の尿毒症の治療

腎不全や糸球体腎炎などを患っている場合にはそれらの治療を行わなければなりません。また腎臓が機能しなくなっているときには血中の老廃物や毒素を除去するために人工透析を行う場合があります。人工透析は腹膜透析や血液透析で人工的に体内の血液を浄化し、血中の老廃物濃度を正常な状態に戻すために行うものです。腎臓の疾患を治療しながら尿毒症の治療を併せて行います。

排尿が原因の尿毒症の治療

猫が何らかの原因によってスムーズに排尿することができなくなっている場合には利尿剤などで排尿を促す治療を施します。

心臓が原因の尿毒症の治療

何らかの原因で心臓の機能が低下し、血液の循環が不十分になっているときには対症療法として輸液や輸血、心機能を回復させるための薬剤の投与などで心臓のはたらきを助けたり、心機能を回復させるための治療を施します。

まとめ

猫の尿毒症の原因や症状、対策についてご紹介しました。猫の尿毒症は腎臓や心臓のはたらきが弱まっていたり、排尿がスムーズに行われなくなることによって血中の老廃物濃度が高くなると発症します。未然に防ぐために効果的な予防策は少ないので、もしも尿毒症を発症してしまったときには早急な対応を心掛けてください。適切な治療を施してあげれば順調に回復することが期待できます。そのために大切なことは、猫が元気なくぐったりとしていたり食欲不振に陥っているときにそれを軽く見てしまわないようにすることです。症状が軽度なうちであれば尿毒症の原因となっている疾患があったとしてもそれが重症化していない可能性が高く、治療によって快方に向かう可能性が高まります。猫の体調の変化を敏感に察知し、適切な治療を受けさせてあげるために動物病院に連れて行ってあげてください。

 
 

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