2016年3月25日更新

【獣医師監修】犬の血小板減少症〜原因・症状と対策

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血小板減少症は読んで字のごとく血液中の血小板が減少している状態のことを指します。血小板は出血が起きた際に止血を行うはたらきのある血液中の細胞のことです。

血小板は動物が生命活動を行う上で非常に重要な役割を担っている細胞と言えます。また血小板減少症の引き金となっている原因には重病が含まれており、場合によっては命に関わります。犬に表れている症状から体調不良を見抜き、動物病院で適切な検査・処置を受けさせてあげましょう。

犬の血小板減少症の原因や症状、対策についてご紹介します。

 

犬の血小板減少症の原因

犬の血小板減少症は血小板を生成するはたらきが弱まっている血小板を破壊するはたらきが強くなっていることによって血小板が減少していくことで発症します。

血小板を生成するはたらきは骨髄が担い、血小板を破壊するはたらきは脾臓が担っています。血小板減少症を引き起こしているときはそれらのうちのどちらかに異常が出ている可能性があります。

具体的には白血病や悪性リンパ腫、血管肉腫などのような重篤な病気がその引き金となっている可能性が高いです。まずは適切な検査をして獣医さんに血小板が減少している原因を特定してもらってください。

またその他には犬の感染症としてメジャーなジステンパー、フィラリアなどの感染症が原因で血小板減少症を発症する場合や、投薬やワクチン接種、免疫介在性(何らかの原因で免疫細胞が血小板を攻撃する)の血小板減少症なども考えられます。

犬の血小板減少症の症状

犬の血小板減少症の主な症状は口内や皮膚に見られる点状出血や血便、血尿、鼻出血などです。また血小板減少症を発症していると血が止まりにくくなるので、何らかの原因で出血しているときにしばらく血が止まらない、止まりにくいという場合には特に血小板減少症を発症している可能性が高いので早急に獣医さんの診察を受けさせてあげてください。

 

犬の血小板減少症の対策

犬の血小板減少症の原因の中には血液の重い病気などが含まれているので予防が難しいと言えます。ただ感染症はワクチンを接種して予防することができるので、心配な方はワクチンの接種を検討してみてください。

犬の血小板減少症に関しては、もし発症してしまったときには早急に動物病院に連れていき、適切な検査を受けさせてあげることが何よりも大切となります。血小板減少症を引き起こしている原因がわかれば適切な治療を施せるので病気が治る可能性がありますが、治療をしなければ症状が進行していく可能性が高いので注意しなければなりません。

犬の血小板減少症の治療

犬の血小板減少症の治療は原因によって異なります。白血病や悪性リンパ腫や腫瘍などが原因で血小板減少症が引き起こされているときには抗がん剤の投与などを行います。

また感染症が原因となっているときには抗生剤などを投与して治療をします。もし病気や感染症が快方に向かえば血小板減少症が治る可能性があるので諦めずに治療をしてあげてください。病気ではない他の原因で免疫機能に乱れが生じることによって血小板減少症が発症しているときは、対症療法を行うことになります。具体的には免疫抑制剤や免疫グロブリンの投与、輸血などです。

まとめ

犬の血小板減少症の原因や症状、対策についてご紹介しました。犬の血小板減少症の原因は多岐に渡っていますが一般的なものは骨髄や脾臓の病気、感染症、免疫機能の異常などです。それらの中には重病や治療法のないものが含まれており、原因によっては完治が見込めないこともあります。ただ適切な治療を施せば完治するものもあるので、まずは血小板減少症の症状を察知し、獣医さんの診察を受けさせてあげることで原因を特定してください。原因がわかれば治療することができます。飼い主としてできることをしっかりと行動に移してあげましょう。

 
 

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