2016年3月13日更新

【獣医師監修】犬の条虫症〜原因・症状と対策

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犬の条虫症は通称サナダムシとも呼ばれる条虫が犬の身体に寄生することで発症する寄生虫症です。犬の身体に寄生する主な条虫にはエキノコックスやウリザネ条虫、豆状条虫などが一般的なものとして挙げられます。犬の条虫はノミなどを媒介して犬の体内に寄生する可能性があり、適切な予防や対策をすることが求められます。飼い犬の体内に寄生虫がいる状態にならないように気をつけてあげましょう。ここでは、犬の条虫症の原因や症状、対策についてご紹介します。

 

犬の条虫症の原因

犬の条虫症の原因はその名の通り寄生虫の一種である条虫が犬の身体に寄生することで発症します。感染経路は条虫の種類によって異なりますが条虫症は経口感染するのでいつ発症してもおかしくない感染症です。代表的な条虫の感染原因について具体的にお伝えします。

エキノコックス

条虫の仲間であるエキノコックスは犬や猫、キタキツネなどの腸内に寄生します。エキノコックスは腸内で卵を産み、それが体外に排出されると感染力がある状態のまま1年以上に渡って環境中で生き続けます。それが付着したものを犬が口にしてしまうと感染するので注意してください。

またエキノコックスは人間に感染するとエキノコックス症を発症する可能性があるので 飼い主の方も注意しなければならない寄生虫です。

ウリザネ条虫

ウリザネ条虫はウリザネ条虫を保有しているノミが犬の体内に入り込むことで感染します。ノミは非常に小さいので犬の生活環境の中に生息していたとしても気付かないことがほとんどです。もしノミがいる可能性があるときはノミを殺虫するようにしてください。

豆状条虫

豆状条虫はそれを保有しているネズミやウサギを捕食することで経口感染します。ただネズミやウサギを飼い犬が捕食してしまう可能性はそれほど高くないので比較的感染するリスクの低い条虫と言えるでしょう。

犬の条虫症の症状

犬の条虫症の症状は下痢や食欲不振に伴う体重減少などです。また腸内に寄生している条虫が犬の肛門から出ていることもあります。

犬が条虫症に感染していることによって重篤な症状を示す可能性は低いので、症状から条虫症に感染していることを見抜けることは稀です。ただ犬の肛門から条虫が顔を出しているときは容易に条虫症を見抜けます。

 

犬の条虫症の対策

犬の条虫症の効果的な対策は条虫が犬の体内に侵入しないようにすることです。特にノミや糞便を含む土壌を口にしてしまうことが条虫症の特出したリスクとなるので注意してください。

犬の生活環境の中にノミが生息していたり、散歩中に条虫の卵を含む土壌を口にしてしまうと条虫症を発症する可能性が上がります。それらのリスクを軽減するように心がけてください。

犬の条虫症の治療

犬の条虫症の治療は駆虫薬の投与が一般的です。腸内に寄生した条虫を完全に駆除できるようにしてあげてください。

ただノミを媒介して寄生するウリザネ条虫に関しては再感染するリスクが高いので、体内の条虫を駆除するだけではなくノミの駆除も併せて行わなければ不十分です。ノミの駆除を忘れずに行うようにしてください。

まとめ

犬の条虫症の原因や症状、対策についてご紹介しました。犬の条虫症は条虫が体内に侵入することで発症する寄生虫症です。ノミを媒介して寄生したり条虫の卵が付着したものを口にすることで感染することが一般的です。飼い犬が条虫に感染しないように注意してあげてください。

またエキノコックスという条虫に関しては人の体内に侵入するとエキノコックス症を発症し、場合によっては重症化する可能性もあります。条虫症は飼い主のリスクとなる怖れもあるので頭に入れておいてください。条虫症は犬の肛門から顔を出していることがあります。定期的に犬の身体のチェックをすることが大切です。

 
 

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