2016年7月6日更新

【獣医師監修】犬の前房出血〜原因・症状と対策

犬の前房出血とは眼球の最前部にある前房と呼ばれる部分に出血の症状が見られる状態のことです。前房出血を引き起こしていると、眼球の最前部における出血ということもあり目に見えて明らかに目が真っ赤に染まって見えます。それ自体が大きな問題を引き起こす可能性は高くはありませんが、犬の前房出血の原因の中には緑内障や網膜剥離などのように失明するリスクのあるものが含まれているので早急に対処しなければなりません。犬の前房出血の原因や症状、対策についてご紹介していきます。

犬の前房出血の原因

犬の前房出血を引き起こす主な原因は外傷、網膜剥離、緑内障、眼球の血管の弱化や先天異常、血液凝固障害、ブドウ膜炎、高血圧、寄生虫などです。網膜剥離や緑内障のような重い病気が引き金となって発症している可能性があるので、早急に獣医さんの診察を受けさせてあげてください。目は犬にとっても重要な器官のひとつです。犬は嗅覚や聴覚に優れているからといっても、目から得られる情報は非常に大事になります。飼い犬の目を守ってあげるための対処をしっかりとしてあげましょう。

犬の前房出血の症状

犬の前房出血の主な症状は肉眼で見てひと目でわかるくらいに眼球が赤く染まるというものです。またそれに伴って目を気にする仕草を見せたり、真っ直ぐに歩けず歩行が不安定になるなどの症状が見られることもあります。犬の前房出血は様々な目の病気が関係して発症する可能性があるものなので、目に表れている症状を早期発見できるように努めましょう。

犬の前房出血の対策

犬の前房出血の原因に対する対策を取ることは難しいです。そのためもし犬の眼球に前房出血の症状が見られたときには症状が出たらすぐに気付けるようにして獣医さんの診察を受けさせてあげることが大事になります。とはいえ目の重い病気が関係していなければ出血自体が身体に吸収されるので特に治療をしていなくても治ることがあります。ただ目の重い病気が引き金になって前房出血の症状が出ているときには出血がなかなか治まらず、場合によっては痛みを伴うこともあります。

犬の前房出血の治療

犬の前房出血の治療は原因によって異なります。網膜剥離や緑内障、ブドウ膜炎などの目の病気が原因で前房出血を引き起こしているときには目の疾患の治療をする必要があります。もしそのような病気が関係していなければ出血部分を放置していても自然と身体に吸収されて症状が治まります。通常であれば数日で元の状態に戻るので、それが長引いているときには目の病気が関係して前房出血を引き起こしている可能性が高まります。また稀なケースではありますが寄生虫が眼球部分に侵入することによって前房出血を引き起こしていることもあります。前房出血は目に見えて明らかな症状が出ますが、原因については検査してみないとわかりません。その部分に関しては獣医さんの診察を受け、獣医さんの原因を特定してもらってください。

まとめ

犬の前房出血の原因や症状、対策についてご紹介しました。犬の前房出血は眼球が部分的に真っ赤に染まるので見た目は衝撃的ですが、目の病気が関係していなければ数日で自然治癒するのでそれほど心配することはありません。ただ網膜剥離や緑内障などの病気が関係して前房出血を引き起こしているときには病気を放置してしまうと症状が進行し、最悪の場合は失明してしまうこともあります。前房出血の症状から目に異常が起こっている可能性を察知し、獣医さんの診察を受けさせるきっかけにしてあげてください。目は重要な感覚器官です。動物は目から得られる情報をもとに行動している部分が大きいです。それは嗅覚や聴覚に優れた犬であっても同じことです。犬の目に生じている異常を軽く扱わず、慎重に対処してあげましょう。

ペット生活 獣医師



獣医師

ペット生活編集部の獣医師アカウント。ペットとの暮らしを豊かにするお役立ち情報をお届けします。

関連記事

【獣医師監修】些細な症状も見逃さないことが大切!犬が罹りやすい目の病気と治療方法。

犬には、目が構造的に顔の前方に出ている品種がいくつかあり、そのような品種では目の病気に罹りやすいと言われています。また、目の出ていない構造の品種であっても、犬に発症しやすい眼の病気はいくつか……

犬のチェリーアイ

【獣医師監修】犬の前房出血〜原因・症状と対策

犬の前房出血とは眼球の最前部にある前房と呼ばれる部分に出血の症状が見られる状態のことです。前房出血を引き起こしていると、眼球の最前部における出血ということもあり目に見えて明らかに目が真っ赤に……

犬の前房出血