2016年6月18日更新

【獣医師監修】犬の低カルシウム血症〜原因・症状と対策

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低カルシウム血症とは血中のカルシウム濃度が著しく低下した状態のことを指します。体内に摂取されたカルシウムはそのほとんどが骨の生成に使われます。ただそのすべてが骨の生成に使われるというわけではなく、一部はその他の生命活動に使われます。

血液中のカルシウムにはイオン型カルシウム、たんぱく質結合型カルシウム、複合型カルシウムの3種類あり、低カルシウム血症はイオン型カルシウムの濃度が著しく低下した状態を意味しています。ここでは犬の低カルシウム血症の原因や症状、対策についてご紹介します。

 

犬の低カルシウム血症の原因

犬の低カルシウム血症の原因には様々なものが考えられます。腎臓の病気などの基礎疾患、出産、栄養バランスの偏り、有毒物質の摂取などのように多岐に渡っています。それぞれの詳細について掘り下げてお伝えします。

基礎疾患が原因の場合

低カルシウム血症を引き起こす可能性のある主な基礎疾患は腎不全、膵炎、副甲状腺機能低下症、マグネシウム血症などです。以上のような重い病気を発症した際に低カルシウム血症が見られることがあるので注意してください。

出産が原因の場合

妊娠期間中は、母犬は血液を介して生まれてくる子犬の体内に栄養を送り込んでいます。その際に母犬は子犬にカルシウムを奪われる形で低カルシウム血症を発症する可能性があります。特にトイプードルやシーズー、ポメラニアン、チワワなどの小型の犬種に見られやすいのでそれらの犬種の犬を飼っている方は特に注意してください。

栄養バランスの偏りの場合

カルシウムの吸収にはビタミンDが関係しています。ビタミンDが不足するとカルシウムを十分に吸収できず、低カルシウム血症を発症する可能性があります。ビタミンDを正しく摂取できるように配慮してあげてください。

有害物質の摂取の場合

低カルシウム血症の原因となる有害物質の主なものにはエチレングリコール、クエン酸などがあります。それらを体内に取り込んでしまうと低カルシウム血症を引き起こすことがあります。

犬の低カルシウム血症の症状

犬の低カルシウム血症の主な症状は嘔吐や食欲不振といった一般的な不調の症状から、耳や顔の部分的な痙攣や硬直、意識を失うなど、多岐にわたります。生命活動に不可欠なカルシウムが欠乏している状態なので、重篤な症状を示すこともあります。

 

犬の低カルシウム血症の対策

犬の低カルシウム血症の対策としてはカルシウムが不足してしまわないように配慮し、同時にビタミンDをしっかりと摂取させ、有毒物質を摂取させないように気を付けることが大事になります。血中のカルシウムが不足して低カルシウム血症を発症してしまうと全身が痙攣してしまったり、意識を失ってしまう可能性まであります。血中のカルシウムが不足してしまわないように気を付けてあげてください。

犬の低カルシウム血症の治療

犬の低カルシウム血症の治療は原因や症状によって異なります。基礎疾患が原因で発症している場合にはその治療をまず行いますが、全身の痙攣や意識障害が起こっているときには応急治療を施します。塩化カルシウムやグルコン酸カルシウムを注射して症状を治め、落ち着いてから原因を探り、病気が関係していればそれに対する治療をします。

まとめ

犬の低カルシウム血症の原因や症状、対策についてご紹介しました。犬の低カルシウム血症は基礎疾患や妊娠、栄養バランスの偏り、有毒物質の摂取などで引き起こされます。全身の痙攣や意識障害に発展することもあり、最悪のケースまで考えられるので場合によって急を要する病気です

適切な対策を実践して発症するリスクを抑え、もしも低カルシウム症を発症してしまったときには早急に動物病院に連れて行き、獣医師の適切な処置を受けましょう。

 
 

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