2016年1月6日更新

猫の食品アレルギー〜原因・症状と対策

ペット生活

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編集部

犬や猫との暮らしを豊かにするお役立ち情報をお届けします。

 

人間だけでなく、猫も同じように食品に対してアレルギー反応を示してしまうということをご存知でしょうか。アレルギーは体の中にある免疫反応が過剰に反応しすぎてしまうことで、本来体を守るべき働きをする免疫力が体を攻撃してしまう状態のことをいいます。食品アレルギーは猫の周りで身近に発生しやすく、飼い主が気付かないことで愛猫を危険にさらしてしまうこともあります。今回はそんな食品アレルギーについて詳しく見てみましょう。

 

食物アレルギーになる原因

食物アレルギーは日常で摂取する食事に含まれるたんぱく質が主な引き金となっているといわれています。たんぱく質と言えば肉や魚を代表する食べ物ですが、すべてのたんぱく質が食物アレルギーを引き起こす原因になる可能性があり、どの猫がどういったたんぱく質でアレルギーを発症するかは個体差があり、一概に原因となる食物を見つけるのは簡単ではありません。ただ猫の場合は牛肉、乳製品、小麦での発症率が極めて高くなっています。

アレルギーの原因となる主な食べ物

牛肉、豚肉、鶏肉、卵白、卵黄、牛乳、魚、小麦、大豆、トウモロコシ、ラム肉など

アレルギーの原因となりにくい食べ物

脂質、炭水化物など ※ただし精製するときなどにたんぱく質をきれいに取り除けなかった場合、アレルギーを引き起こす可能性がある。

アレルギーを引き起こす可能性が低い食べ物

加水分解蛋白質と言われるアレルギーの原因にならないくらい小さい分子のたんぱく質。

そのほかの食物アレルギーを引き起こす原因

ヒスタミンを高濃度に含有している食品、消化管粘膜の損傷による過剰反応

食物アレルギーの症状とは?

猫が引き起こす様々なアレルギーの中でも食物によるアレルギーを発症する割合はそれほど多くありません。それでも一度発症してしまうと、日常生活に大きく影響を与えてしまうのがこの食物アレルギーです。食物アレルギーは生後半年以上で発症しやすく、特にホルモンバランスが乱れてしまう避妊去勢手術後や3歳までの若年層で発症しやすい疾患です。猫の食物アレルギーは口にしたアレルゲンが腸管から血流にのって全身に運ばれることで症状が現れるようになります。食物アレルギーには2つのタイプがあり、アレルゲンとの接触後30分程度で現れる即時型とアレルゲンとの接触後24時間以上かけて現れる遅延型に分けることができます。

軽度の症状

下痢や嘔吐、便の回数が増える、お腹が鳴る、お腹が張る、食欲や引水量の変化、痒み、目や口回り・背中・お尻・足元などの炎症、引っかき傷や脱毛

重度の症状

極度な下痢、皮膚炎の発症、発熱、膿皮症の併発、外耳炎、皮膚が固くなり厚みが出る、ショック症状など

 

食物アレルギーの対策方法

アレルギーの対処方法は猫の周りからアレルゲンを取り除いてあげることにつきます。しかし、食物アレルギーの場合アレルゲンの特定が難しく、小さな病院ではアレルギー特定検査を行えないこともよくあります。また食物アレルギーの場合、アレルゲンが一つとも限らないので詳しく検査を行った後、適切な処置を施していきましょう。

食事療法

猫の食物アレルギーの最も効果的な対処方法は、アレルゲンを除いた食事療法です。アレルゲンを除いた食事を与えることで症状は改善され、悪化することもありませんが、注意が必要なのがアレルゲンを除くことで食事の栄養バランスが乱れてしまうことです。市販されているアレルゲン対応のエサを使用するようにし栄養バランスに注意しながらアレルギー症状の起こらない食事に切り替えましょう。

投薬治療

食物アレルギーに対する猫の症状が重度の場合、食事療法だけでなく抗生物質や抗真菌薬を投与して症状の改善も行っていきます。皮膚炎やかゆみが強い場合にはかゆみ止めや抗炎症薬を使用することもあります。投薬治療では一時的に症状を緩和させているだけでしかないので、食事療法と併用して行われます。

まとめ

猫を苦しめるアレルギーはいくつもありますが、そのなかでも食物アレルギーは毎日食べる食事に関係しているのでなかなか治療が難しく付き合っていくのが大変な疾患です。特に猫の場合はグルメで偏食傾向が強いので食物アレルギーを発症してしまうとなかなかケアしていくのが大変になってしまいます。発症してしまったものを完治することは基本的にできないアレルギーですが、愛猫を苦しめないためにもしっかりとどうアレルギーに向き合っていくのかを考えることが大切です。

 
 

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