2016年3月13日更新

【獣医師監修】猫のまぶたに異変が…。猫の眼瞼炎〜原因・症状と対策

ペット生活

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編集部

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猫の目の病気の一つに眼瞼炎(がんけんえん)と言われるものがあります。猫が発症するさまざまな目の病気の中でも眼瞼炎はあまり聞く機会が少ない病気ですが、この眼瞼炎は猫で発生しやすい病気で放置しておくことで慢性化してしまうことが非常に多い病気でもあります。命にかかわる病気ではありませんが、猫にとっては非常に厄介な病気です。今回はそんな眼瞼炎について詳しく見てみましょう。

 

愛猫が眼瞼炎になってしまう原因

猫はちょっとした要因やさまざまな病気から眼瞼炎に陥ってしまうことがよくあります。眼瞼炎とは瞼の周辺に炎症が生じた状態のことです。猫が発症する主な原因としては細菌や寄生虫の感染が挙げられますが、それ以外にも外的要因から発症してしまうこともあります。

菌や寄生虫によるもの

細菌や皮膚糸状菌と言われる真菌、猫ウィルス性鼻気管炎、ヘルペスウィルス、ヒゼンダニやニキビダニなどの寄生虫などの感染が原因で皮膚病を発生し、眼瞼炎になってしまうことがあります。

外的要因によるもの

他の猫とのケンカや目のこすり過ぎ、虫刺されや火傷などが原因で炎症を引き起こしてしまい眼瞼炎になってしまうことがあります。

病気によるもの

結膜炎や角膜炎、ドライアイ、流涙症などからまぶたが傷ついてしまい眼瞼炎を発症してしまうことがあります。またアレルギー性皮膚炎や眼瞼内反症、眼瞼外反症、兎眼などの病気が引き金となってまぶたに異常をきたし発症してしまうことがあります。

眼瞼炎の症状とは?

眼瞼炎は目の病気だと思われがちですが、直接目に何らかの症状が出る病気ではなく、目の周辺の眼瞼と呼ばれる、いわゆるまぶたで発症する皮膚病の一種です。眼瞼炎を発症するとまぶたの周りの毛が抜け落ち、炎症が発生してしまうようになります。何らかの原因によって目をこすってしまったり痒がったりするために皮膚が荒れ、まばたきや涙、目やにが多くなり、目の周りに湿疹ができてしまうこともあります。

さらに状態が悪化してくると細菌などに感染してしまい、眼瞼が分厚くなり発赤ができ化膿し粘膜に膿がたまることもあります。眼瞼炎は放置しておくことで慢性化し、完治が難しくなる病気です。まぶたの縁にカサブタができ、カサブタをそのままにしておくと上下のまぶたがくっ付いてしまうこともあり目が開かなくなることもあります。結膜炎や角膜炎など何らかの病気が原因となっている場合は、眼瞼炎の症状が悪化しやすく慢性化してしまいやすいので注意が必要です。

 

愛猫を眼瞼炎から守るために

眼瞼炎を発症してしまった場合、治療法は原因によって異なってきます。まずは眼瞼炎がなぜ発症してしまったのかを特定し、そこからそれぞれの原因に合った治療を行っていくようになります。他の病気や基礎疾患などが眼瞼炎の原因の場合では、まずは疾患や病気の治療を優先して行っていきます。菌や寄生虫、ウィルスなどの感染が原因となる場合では抗生物質や抗真菌薬、駆虫薬を投薬し治療を行います。目の周りを清潔に保つことが大事になり、点眼などを行うこともあります。

愛猫が目をこすろうとする場合にはエリザベスカラーを装着して炎症の悪化を防ぎます。直接的な治療とはなりませんが、まぶたをこすることによって菌が入るのを防ぐことができ、また炎症を抑えるために一定の効果は期待できます。まぶたにカサブタができてしまうような場合は、カサブタを放置しすぎずある程度乾いて来たら無理のない範囲でカサブタをとってあげるようにすると目がふさがるのを防ぐことができます。

まとめ

愛猫の眼瞼炎は目が失明したり命にかかわったりするような危険な病気ではありませんが、愛猫を確実に苦しめる病気です。猫にとっては目の周りの痒みや腫れ、痛みはとても辛いもので、こすり続けることでさまざまな目の病気を誘発してしまうこともあります。どの猫でも発症してしまうことがある眼瞼炎ですが、少しでも愛猫の目に症状が見られた場合は慢性化させないためにも早期発見・早期治療が何よりも大事になります。

 
 

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