2016年6月29日更新

【獣医師監修】犬は知っているけど、猫にもレーズンは危険なの?

レーズンは、犬に対して中毒症状を引き起こす食品だと有名ですが、猫に対してはどうなのでしょう?レーズンはダメでも、ぶどうや加工して味付けしたレーズン、パンに入っているものや、火を通したレーズン等は大丈夫なのでしょうか?

猫とレーズンの関係について、調べてまとめてみました。

猫にとってもレーズンは危険

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レーズンが猫にとって有害かどうかは、実はいまだにはっきりとしていません。

ただ犬に対しては有害であることから、猫にも与えない方が良いと考えられています。

レーズンの中に猫にとって必要な栄養素は含まれていませんので、有害かどうかわからない中、あげて危険にさらすよりも、あげないでいるのが一番です。

犬の場合でも、ぶどうや加工、熱処理したレーズンでも中毒症状を引き起こすとされていますので、どんな形であってもレーズンは与えないようにしましょう

レーズン自体あまり料理に使うようなものではないかもしれませんが、レーズンパンなどに加工してあるものは身近で手に入りますし、好んで食べる方も多いでしょうから、気を付けましょう。

もし食べた場合はどうなるのか

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もし食べてしまった場合、嘔吐や下痢、消化器症状が現れる可能性があります。

犬の場合は、摂取して数日後に急性腎不全になり、最悪死に至るケースもあり、犬と猫の身体の構造は似通っていますので、猫にもそれが起こり得る可能性は十分にあります。

もともと猫は水分を多く取らない動物ですので、身体の老廃物を除去するために腎臓に負担がかかりやすい構造になっています。そのため、ぶどうやレーズンを摂取することによって、そこに更に負担をかけることになってしまいますので、将来的に寿命にも関わってくることになるでしょう。

腎不全になると非常につらい末路を辿ることになりますので、天寿を全うしてもらうためにも、不要な食品を与えるのは避けるようにしましょう。

食べさせないようにするには?

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まずは飼い主が直接猫に与えないようにすることが一番でしょう。

元々グルメな猫や、普段から飼い主のご飯を分け与えてもらっている猫は、味に関わらず“人間の食べているものは美味しい”と思い込んでいる可能性があります。

そうすると、危険な食品でも欲しがるようになり、与えてくれるまで鳴き続けたり、しつこくすり寄ったりするようになるでしょう。あまりしつこいと、根負けしてしまいそうですが危険な食品であることは変わりないので、絶対に与えないようにしましょう。

ほんの少量でも、個体差により何かしらの症状が出る場合がありますので、注意してください。

つぎに、食品が置いてある場所のいたずらを防止すること。

猫は引き戸やスライド式でもやり方を覚えればすぐに自分で開閉できるようになってしまいます。どこに何が置いてあるとわかると、そこを狙って何度もいたずらするようになりますので、絶対に開けられないように乳児用のドアロックグッズを使用することや、食品が置いてあるスペースには入れないように徹底してください。

食事中に来客があった場合など、テーブルの上に食品を置いたまま席を外すのも危険です。

残飯の処理や、ゴミ箱にも十分に注意してください。

人間の食べ物は与えないことが一番

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一度人間の食べ物の味を覚えてしまうと、欲しがり続けて味を忘れさせるのに苦労します。

人間の食べ物に慣れてしまい、キャットフードを食べなくなったり、美味しい猫用缶詰でも満足しなくなったりすると将来病気にかかった時療法食を食べなくてはいけなかったり、薬を飲まなくてはいけなかったりする際に非常に不便です。

中毒を引き起こす、引き起こさないにかかわらず、人間用の食品は猫に与えないことが一番です。

いつもとは違う、特別美味しいものを時々与えたいのであれば、その時用の缶詰を決めておき、普段は絶対に出さないようにするなど、猫用の食品の中で工夫することが大事です。

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