2016年4月7日更新

【獣医師監修】意外なことにゴーヤ好きの犬が多数 与える際の注意点は?

『ニガウリ』というだけあって、ゴーヤは独特の苦みがありますが、意外にも喜んで食べる犬は多いようです。ゴーヤを犬に与えても問題はないのでしょうか。熟して黄色くなったゴーヤやそのタネは?ここでは、夏に欠かせない野菜、ゴーヤと犬の関係について調べていきます。

ゴーヤの成分には問題なし


健康野菜として知られているゴーヤですが、犬にとっても特に気になるような成分は含まれていません。むしろ、夏場の健康管理には活用したい栄養がいっぱい。また、最近では犬用のおやつとしても、ドライゴーヤが売られているようです。

ただ、ゴーヤの食物繊維はセロリの30倍!当然、食べ過ぎると消化不良を起こし、下痢や腹痛の原因となります。食べさせた後は、糞の状態を良く確認しましょう。いつもの3倍の量となっているようならば、食べさせ過ぎです。

また、ゴーヤはウリ科の植物です。仲間にはメロンやすいかなどがありますが、これらの食べ物でアレルギー反応が見られる場合には、ゴーヤに対してもアレルギー反応を起こす可能性があります。

ゴーヤには犬にも良い栄養素がたっぷり

身体に良いといわれるゴーヤにはどのような栄養があるのでしょうか。ゴーヤの主な栄養素は次の通りです。

  • βカロテン
  • チアミン (B1)
  • リボフラビン (B2)
  • ナイアシン (B3)
  • ビタミンB6
  • 葉酸 (B9)
  • ビタミンK
  • ビタミンC
  • 葉酸
  • カルシウム
  • カリウム
  • 鉄分
  • マグネシウム
  • リン
  • 亜鉛
  • 食物繊維

ゴーヤのあの独特な苦味は、モモルデシンという成分によるものです。モモルデシンは胃の働きを助け、夏場の食欲減退の解消の役割を果たします。

しかし食べ過ぎると逆に胃酸過多をひきおこし、胃壁を荒らす原因となるので注意が必要です。また、ゴーヤに含まれる豊富なビタミン群は疲労を取り除く効果があります。さらに、ゴーヤには抗酸化作用の高い成分が多く含まれており、これらは酸化によるダメージから体を守り、抵抗力を向上させます。

ゴーヤを与えるときに注意するポイントは?


ゴーヤは低カロリー食品でもあり、100g17kcal程度。食べても肥満につながることはありません。しかし、食物繊維が豊富なため満腹感により、主食を食べなくなる可能性もあります。食べさせ過ぎは下痢の原因ともなりますので、量を加減して与えるようにしましょう。

犬は食物繊維の消化が苦手です。必ず火を通し、細かくカットして与えるようにします。また、ゴーヤのカリウムは100gに650mgもあります。そのため、ゴーヤを食べた後は尿の回数が増え、おもらしをする犬もいるようです。

ゴーヤは熟成すると、濃い緑から鮮やかな黄色・オレンジ色に変化します。ぱっくりと割れ、中から真っ赤な種が飛び出します。種の周囲のゼリー状の果肉は、非常に甘いので犬も好んで食べます。種を飲み込むと、消化されずにそのまま排泄されます。熟成しても食物繊維の量などに変化はありませんので、下痢や消化不良に注意してあげましょう

季節を乗り切る食材に

ゴーヤは、体力を消耗しやすい夏場に旬を迎えます。上手に食べさせることで、暑い季節を乗り切るための食材として利用できます。

食物繊維を多く含むゴーヤの摂取量の目安は、一日に10g程度です。一度にたくさん食べないように、飼い主さんがしっかり管理をしてあげましょう。

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