2017年6月29日更新

【獣医師監修】犬はさくらんぼを食べていい?種には有毒物質が含まれている?!

ペット生活 獣医師



獣医師

ペット生活編集部の獣医師アカウント。ペットとの暮らしを豊かにするお役立ち情報をお届けします。

 

ほんのり甘いさくらんぼは、目にも楽しく、つい犬にもあげたくなります。でも、さくらんぼは犬にとって避けた方がよい食品のひとつ。実は意外な危険性が潜んでいるのです。ここでは、さくらんぼを与えてはいけない理由と、食べてしまった際の注意点などについて見ていきましょう。

 

そもそも犬に果物は必要ない


肉食である犬にとって、本来果物は必要のない食べ物。それでも、旬の季節におやつとして与えているという人は多いでしょう。果物の中には、意外に知られていない毒性をもったものがありますが、さくらんぼもそのひとつです。

さくらんぼやアボカド、桃、梅、りんご、ナシなどの成熟していない種には、有毒物質が含まれています。種をとったものを一粒二粒食べてもそれほど害はありませんが、器に入れていたものを種ごと大量に食べるのは良くありません。

また、さくらんぼには動物の腸管内で消化されにくい糖アルコール、ソルビトールが含まれています。人間でもさくらんぼを食べると、おなかを壊す人がいるのはこのためです。

更に、さくらんぼは果糖が高いため、食べすぎは糖分の摂りすぎにつながります。人間にとっては小さなさくらんぼでも、犬の身体には大きな影響があることも考えられます。

さくらんぼの危険性はどれくらい?


未成熟のさくらんぼの種には体内に入って消化されることで、青酸性物質を発生させる成分が含まれています。そのため、種がかみ砕かれて胃に達した場合に、死に至るほどの猛毒ともなり得るということです。

ただし、多くの場合には種ごと食べても、そのまま飲み込むことがほとんどでしょう。また、未成熟のさくらんぼは甘さも少ないため、犬が大量に食べてしまうということ自体考えにくいことかもしれません。

さくらんぼは果物の中でも、消化しにくい部類に入ります。犬の身体には果物や野菜を消化するための酵素は、備わっていません。さらに種ごと飲み込んでしまった場合には、種は消化されることなく排泄されます。小型犬の場合、排泄されずに消化器官のどこかで詰まることもあり得ます。いずれにしても、「知らないうちにさくらんぼを大量に食べた」などという時には念のため、獣医師の診断を受けることをおすすめします。

 

犬がさくらんぼを食べてしまったときの対処法は?

飼い主が種を外したものを、少量与えた場合には特に心配はないでしょう。ただし、果物に対してアレルギーを起こす犬がいますので、与えた後には異常がみられないか良く観察してください。種ごと飲み込んでいるときには、種がきちんと排泄されたかどうか注意してみるようにしましょう。

問題は食べた量が不明な場合です。たくさん食べている場合、下痢をする可能性が高いので十分な注意が必要です。下痢が治まらなければ、必ず獣医師に相談しましょう。

また、急に元気がなくなったり、おう吐した場合もすぐに病院に連れて行ってください。枝付きのさくらんぼは気管などに詰まったり引っかかったりと、物理的にも大変危険です。不用意に犬の手の届くところに放置しないように、気をつけてあげてください。

むやみにあげないのが一番

犬にとっては甘い味のさくらんぼは、ただのおいしい食べ物です。危険を感じることはないでしょう。人間がしっかりとした知識を持ち、管理しなければなりません。危険性はあっても、栄養的に必須でないさくらんぼは、犬に良い食べ物ではありません。初めからできるだけ与えないのが良策です。

【獣医師監修】犬が食べて良いもの・悪いものをもっと知りたい方はこちら

 
 

人気のドッグフードは?獣医師おすすめの「ドッグフード」ランキング

特に近年日本で注目されているドッグフードは「人が食べるご飯の様に高品質なプレミアムドッグフード」です。獣医師がおすすめする高品質なプレミアムドッグフードをランキング形式でご紹介!

ドッグフード

おすすめのグレインフリーキャットフード15種をランキング!評判の良いキャットフードは?

猫のフードで最近人気なのが「グレインフリー」。グレインフリーのキャットフードにはどのようなメリットがあるのでしょう?おすすめのグレインフリーキャットフードをランキング形式で紹介!

ドッグフード

本当に必要な犬や猫の「ペット保険」がわかる!後悔しない犬や猫のペット保険の選び方

ペット保険について徹底研究しました。ペット保険で失敗しないためには自分のニーズにあった保険を選ぶこと、保険についてきちんと理解することが大切です。

ドッグフード

【ペットシッターが解説】マンチカンとの暮らしで注意すること

【完全保存版】マンチカンの飼い方、マンチカンとの暮らしで注意することをペットシッターが徹底解説します。マンチカンを飼っている方、これから飼おうとしている方必見です。

マンチカン

【ペットシッターが解説】メインクーンとの暮らしで注意すること

【完全保存版】メインクーンの飼い方、メインクーンとの暮らしで注意することをペットシッターが徹底解説します。メインクーンを飼っている方、これから飼おうとしている方必見です。

メインクーン

もし親がいない子猫を拾ってしまったら…子猫の育て方を獣医師が解説

もし親がいない子猫を拾ってしまったら、こちらの記事をどうぞご覧ください。子猫を育て上げるために必要な知識を獣医師が解説します。

子猫

【獣医師監修】小松菜は元気な犬に食べさせたい野菜 与える時の注意とは?

冬場にたくさん栄養をたくわえる小松菜は、ほうれん草とは異なりアクも少なく、犬に与えやすい野菜のひとつ。でも身体に良いからと、食べさせ過ぎるのはいけません。小松菜の特性を知って、犬の正しい食生……

犬が食べて良いもの・悪いもの

【獣医師監修】犬はイカを食べても大丈夫?~食べても中毒にはならないが食べない方が良さそう

噛みごたえがあり、タンパク質も豊富なイカ。生で食べても調理しても美味しいですが、犬に食べさせても良いかどうかについては諸説あるようです。猫の場合はイカを食べると腰が抜ける言われていますが、犬……

犬が食べて良いもの・悪いもの

【獣医師監修】犬にとってもヘルシー食材?おからを与える時の注意点とは

おからはペットフードの材料に利用されているように、栄養価が高く低カロリー。犬にとっても悪い食材ではありません。しかし、人間のお惣菜をそのまま食べさせたり、やみくもに量を与えてしまうと犬の健康……

犬が食べて良いもの・悪いもの