2016年4月9日更新

【獣医師監修】犬だってチーズが食べたい!塩分・脂肪分には要注意

チーズが大好物という犬が多いようです。喜んで食べるのを見るとついあげたくなりますが、乳製品はあまり犬に良くないという説もあります。また、人間用のプロセスチーズは塩分と脂肪分が心配です。ここではチーズが犬に与える影響や、食べさせるときの注意点について見ていきましょう。

犬にチーズを食べさせてもいいの?

素材cheese-1100774_640
チーズは量にさえ気をつければ、犬に食べさせても良い食品です。栄養豊富なチーズは、毛づやを良くしたり、活力の元にもなります。でも人間の食べ物であるチーズは、犬にとっては塩分が多すぎです。食べさせ過ぎると腎臓の負担となります。

また、カロリーの高い食品なので欲しがるまま与えていると肥満の原因にも。チーズは犬にとってとても魅力的な食べ物です。犬の祖先は狩りの後、獲物を地面に埋めて発酵したものを食べたといわれています。そのため、発酵食品であるチーズは犬の嗜好に合っているのでしょう。今は塩分やカロリー控えめの犬用のチーズも売っています。おやつやごほうびに上手に活用できると良いですね。

チーズはどんな栄養があるの?

欧米では食後にチーズがかかせないという国もあるほど。昔から健康食品として良く知られているチーズには、どのような栄養成分が含まれているのでしょうか。

  • タンパク質
  • 脂肪
  • β-カロテン
  • ビタミンB1、B2、B3、B5、B6、B12
  • 葉酸
  • ビタミンC
  • ビタミンD
  • ビタミンE
  • ビタミンK
  • ビタミンE
  • カルシウム
  • 鉄分
  • マグネシウム
  • カリウム
  • ナトリウム
  • 亜鉛

非常に多くの、そして重要な栄養素に恵まれたチーズには、犬の身体を作る成分もたくさん含まれています。

タンパク質は身体そのものを構成する基本となる栄養素。また、骨や被毛の健康にかかせない、カルシウムを始めとするミネラル分もたっぷりです。活性酸素に対抗し若々しさを保つβカロテン、瞳の健康に働くビタミンAなども含まれています。

犬にチーズをあげるときの注意点は?


どのような食べ物でも食べ過ぎは、逆に健康を害します。特にチーズは塩分と脂肪が多い食品です。犬にとって、たくさん食べて良いわけはありません。プロセスチーズよりは、カッテージチーズ、クリームチーズ、モッツァレラチーズの方が塩分は少なく、犬のおやつに適しています。

また、犬用の塩分とカロリーを抑えたチーズを活用するのも良いでしょう。ただし、チーズばかり欲しがるようになると困りもの。しつけやお留守番のごほうび、食欲のない時の栄養補助として上手に使いましょう。

犬によっては乳製品に対するアレルギーがある場合も。初めてあげるときには、ごく少量から。与えた後にはしっかりと様子を観察して、嘔吐や下痢、湿疹など犬の体に異変がないかを確認してください。

犬のためにチーズを使った手作りレシピ

チーズの塩分が気になるのであれば、専用のカッテージチーズを作ってあげましょう。牛乳にお酢を加えるという、とても簡単なもの。もちろん人間が食べても大丈夫です。ビタミンB2がたっぷりで肥満の心配もありません。

市販のカッテージチーズや塩分の少ないナチュラル系チーズを使ったチーズケーキレシピもあります。お砂糖を入れずにつくって、飼い主さんはジャムやハチミツをかけていただけば、愛情いっぱいのおやつタイムが過ごせます。

粉チーズの香りも犬は大好きです。レタスやきゅうりなどの野菜にちょっとふりかけ、ヘルシーなおやつにしても良いですね。チーズを使ったレシピの詳細は、「愛犬・愛猫のための手作りレシピ」で見られます。

関連するレシピ

 

犬の幸せのためにチーズを賢く活用しよう

ほとんどの犬はチーズをとても好みます。うっかり食卓に放置などしないように注意しましょう。チーズを与え過ぎると腎臓障害や高血圧につながります。また、肥満の原因にもなります。少しずつ、犬にとってプラスになるような与え方を工夫しましょう。

ペット生活 獣医師



獣医師

ペット生活編集部の獣医師アカウント。ペットとの暮らしを豊かにするお役立ち情報をお届けします。

関連記事

体格に個体差の大きい柴犬のエサの与え方とエサの量について

日本原産で天然記念物にも指定されている柴犬。日本犬種のなかでは唯一の小型犬で国内での飼育頭数がもっとも多い日本犬種の代表格ともいえる犬種ですね。柴犬は犬それぞれに体の大きさなど個体差が大きい……

犬の体重増加・ふとってきた

愛犬がドッグフードを食べてくれない! 犬の食事の与え方 ・しつけ方

犬の食事の与え方にはいろいろな方法があります。決まったドッグフードを、銘柄を変えずにずっと与える人もいれば、手作りごはんを毎日のように与える人もいます。 中には、ドライフードをあげてい……

犬の食事の基礎

【獣医師監修】秋の味覚・サンマを犬に食べさせても大丈夫?犬にさんまを与える際の注意点は?

犬に肉はよく聞くイメージですが、魚はどうでしょうか。たとえば秋の味覚の代表・サンマを旬の時期に犬と一緒に楽しめたら嬉しいですよね。それでは果たして、犬にサンマを食べさせても大丈夫なのでしょう……

犬に必要な栄養

【獣医師監修】犬はトマトを食べても大丈夫?犬にトマトをあげる場合の注意点と簡単レシピ

抗酸化作用があるリコピンがたくさん含まれていることで健康に良いと注目されるようになったトマト。生でも火を加えても美味しい野菜の代表格ですが、人間と同じように犬にも食べさせて良いのでしょうか?……

犬に必要な栄養

犬や猫のために「グレインフリー」のドライフードが良いわけ

犬や猫のペットフード、特にドライフードにはさまざまな原材料が含まれていますが、その中でも最近、議論されているのがグレイン(穀物)の存在です。犬や猫はもともと肉食であるため、ペットフードに含ま……

犬に必要な栄養