2016年2月2日更新

【獣医師監修】犬は豚肉を食べても良い?食べさせるときの注意点とは

犬にお肉が良いのはわかっていても、高価なお肉は毎日与えるにはなかなか大変。お手頃価格の豚肉も使いたいけれど、果たして犬に豚肉を食べさせても大丈夫なのでしょうか。豚肉を使ったフードもあまり見かけませんよね。ここでは犬と豚肉について、知っておきたいこと、注意しなければならない点を見ていきましょう。

食べても害にはならない

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豚肉自体は、犬が食べても問題はありません。が、生で食べさせるのはやめた方がいいでしょう。豚肉は牛や鶏肉と比べても、寄生虫が多いといわれています。スーパーなどで売られているものは、流通の段階で検査が行われているので安全性はそれなりに高いと思われます。それでもやはり全くリスクがない訳ではないので豚肉の生食は避けるべきでしょう。

ドッグフードの原料になりにくいのは、豚肉にはアレルギーの恐れがあるからです。個体差はありますが、他の食肉と比較してアレルギーの発症率が豚肉では高いようです。また、豚肉は脂肪分が多いので、量を考えずに与えると肥満の原因をつくってしまいます

豚肉を犬に食べさせるときは加熱をし、食べた後にアレルギー反応を起こさないかをよく観察しましょう。体調に問題がなくても、与えすぎないように注意してください。

豚肉ってどんな効果があるの?

とんかつや、生姜焼きは人間にとってのスタミナメニューですね。ビタミンB群が豊富な豚肉には、次のような働きがあります。

  • 疲労回復
  • 夏バテ予防
  • 動脈硬化の予防
  • 情緒の安定

豚肉は良質なタンパク質でできていますが、体全体の働きを良くする必須アミノ酸がバランスよく含まれています。また、オリーブオイルと同じく、オレイン酸やリノール酸が豊富なため、動脈硬化を防ぎ、血液の流れをスムーズにします。アミノ酸のひとつであるトリプトファンは脳に働きかけ、情緒を安定させます。心も体もサポートする成分に恵まれている豚肉は、栄養源としてかなり優れた食品といえるでしょう。

犬に豚肉を与える際の注意点

豚肉を犬に食べさせる際には、加熱してから与えるのが安心です。特に購入後に時間がたった生肉については、寄生虫以外にも食中毒などの恐れが出てきます

犬によっては、豚肉にアレルギーをもつ場合もあります。初めて食べさせるときには、安全のため様子を見ながら少量ずつ与えると良いでしょう。おう吐や下痢、かゆみ、赤みなどの変化に注意してください。

豚肉はカロリーが高いので、主食とのバランスを考えて与えます。与える部位にも気をつけてください。豚ひれであれば100gあたり115kcalですが、肩肉は216kcal、バラ肉になると386kcalです。ダイエット中の犬には豚肉をさけるか、ヒレ部分を少量としましょう。

犬のための豚肉料理


豚肉は野菜との相性が良いので、カロリーを抑えるためにも合わせて調理することをおすすめします。なるべく油を使わない、鍋風や、たまごとじなど犬が喜びそうなレシピを考えてあげましょう。

目先が変わったものでは、豚の赤身部分を細かくたたき、キャベツや白菜を加えて餃子にすると主食にもなります。市販のひき肉よりも脂身が少なく、低カロリーでヘルシーなメニューです。しゃぶしゃぶ用の薄切り肉をご飯に巻いた、肉巻きおにぎりも犬には好評のようです。

豚肉自体の量を極力少なくし、豚肉の味を楽しめる工夫をしてあげてください。犬のための豚肉を使ったレシピの詳細は、「愛犬・愛猫のための手作りレシピ」で見られます。

関連するレシピ

 

経済的な豚肉を上手に活用

手作りご飯も毎日作るのはなかなか大変です。お財布にも体にも優しい豚肉を、たまには活用したいですね。豚肉には犬にとっても有効な栄養素がたくさん含まれています。上手に利用して愛犬の健康生活に役立てましょう。

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