2016年4月29日更新

【獣医師監修】米は犬が食べても大丈夫?メリットはあるの?

昔は日本の飼い犬といえば、ご飯の残りにみそ汁をかけて食べたりしていました。今でも犬にご飯をあげるという飼い主さんは多いようです。米は犬に食べさせても良い食材なのでしょうか。与える際に気をつけたいポイントは?ここでは、そんな疑問について見ていきます。

おやつではなく食事の要素とする

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犬にとって、炊いた米はそれほど悪い食材ではありません。むしろ元気の素として、犬の食生活に活用できる食べ物のひとつです。

実際、市販のフードの材料としても、米や玄米が使われています。米に含まれる上質のでんぷんやミネラルは、犬にとっても有用な栄養素となります。しかし、炊いた米であっても肉を食事のメインとする犬にとっては、消化しやすいものではないのも事実。

また、味の良いご飯を喜んで食べるからといって与えすぎると、すぐにカロリーオーバーとなってしまいます。ご飯はおやつとしてではなく、主食に加えるものとして扱います。お米の他にさらに肉や野菜などをバランス良く合わせて与えましょう。

日本人の主食お米の力


日本人の力の源である米には、どのような栄養素が含まれているのでしょうか。

  • でんぷん
  • タンパク質
  • ビタミンB1
  • ビタミンB2
  • ビタミンE
  • カルシウム
  • 食物繊維

注目したいのは、植物性タンパク質としてのお米です。動物性のタンパク質と比べて、素早くエネルギーに代わり、からだを動かす原動力となります。米の力は過小評価されがちですが、体内バランスを整え、脳を活性化します。

また、玄米は白米の栄養素に加え、ミネラル分もビタミン類も豊富です。できれば玄米をおかゆやペースト状にして与えると、より健康的なメニューとなります。米がペットフードに利用されるのは、以上の理由とともに、アレルギーの発症が少ない食材であるからという理由もあります。炭水化物の中では、小麦などと比較しても、米アレルギーをもつ犬があまりいないようです。

米を犬に与える際の注意点

普通に炊いた米であれば肉食の犬でも、消化についてはそれほど心配しなくても良いといわれますが、生に近い米は人間でも下痢や消化不良の原因となります

玄米の場合には、さらに多めの水でしっかりと火を通したものを与えてください。老犬や小型犬には必要に応じて、フードプロセッサーにかけてあげると、より消化しやすくなります。

米食で気をつけるのは、肥満になりがちなことです。人間の感覚で米を多めにしてしまうと、カロリーが高すぎます。また、消化にも良くないので、米の量を考えなければなりません。

食事の量は5kgの成犬で、1日あたり約300gが基本。内訳は、肉5に対して、米が4、野菜が1とします。米は肉や野菜との相性も良く、ご飯をつかったレシピは無限です。基本的には、スープで肉類や野菜とともに煮込んだり、柔らかめのご飯でどんぶりにしてあげると良いでしょう。

犬のためのお米レシピの詳細は、「愛犬・愛猫のための手作りレシピ」で見られます。

関連するレシピ

白いご飯は犬も大好き

オオカミから進化してきた犬ですが、雑食性がより強くなっているといわれます。日本に住んでいる以上、ご飯を好む犬が多いのも当然かもしれません。とはいえ、米をメインとはせず、犬に合ったバランスを考えて与える必要があります。おいしいご飯を、飼い主さんと共に楽しめると良いですね。

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