2016年11月28日更新

【獣医師監修】猫の子宮内膜炎〜原因・症状と対策

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猫の子宮内膜炎は発情期のメス猫に起こりやすい病気です。発情期以外は子宮頚管(しきゅうけいかん)と呼ばれる部位が閉じているので子宮の内部と外界との接触を避けられますが、発情期には受精をしやすくする目的で子宮頚管が開くので外界と接触する可能性があるためです。子宮内膜症を放置してしまうと炎症が起きている部位に膿が溜まり、子宮蓄膿症に発展する可能性があるので発症してしまったときには早急に対処してあげてください。猫の子宮内膜炎の原因や症状、対策についてご紹介します。

 

猫の子宮内膜炎の原因

猫の子宮内膜炎の主な原因は細菌感染です。膣内部に細菌が潜んでいると、猫が発情期を迎えて子宮頚管が開くことによってそれが子宮の内部に侵入し、炎症を引き起こすことがあります。子宮内膜炎の原因となる細菌の多くは膣内部に常在している菌と言われており、大腸菌などが挙げられます。また猫が発情期を迎えると女性ホルモンの分泌が促進され、受精卵が着床しやすい状態になると、免疫力が低下し、子宮内部に侵入した細菌が繁殖しやすくなる原因になると考えられています。飼い猫が発情期を迎えたときは子宮内膜炎を発症するリスクが高まっているのでそれを考慮した対応を心掛けてあげてください。

猫の子宮内膜炎の症状

猫は犬とは異なり生理がありません。そのため一見しただけでは発情期を迎えていることを見抜けない可能性が考えられます。そこで猫の子宮内膜炎は症状から病気を察知してあげることが大事になります。猫の子宮内膜炎の主な症状は以下の通りです。

  • 膣からの出血
  • 膣からのおりもの
  • 下腹部の痛み
  • 微熱
  • 多飲多尿

以上のような症状が見られたときには子宮内膜炎を発症している可能性があるので、見受けられたときは動物病院で検査をしてもらうことを検討してください。特に膣からのおりものや出血が見られるときは要注意です。

 

猫の子宮内膜炎の対策

猫の子宮内膜炎は膣内に常在している菌が原因となって引き起こされる可能性があるので、完全に予防することが難しいと言えます。ただ子宮内膜炎の治療に関しては症状が悪化していなければ比較的簡単な治療で完治することを期待できるので、症状から病気を察知してあげることが大事になります。また子宮内膜炎の症状が進行してしまうと子宮蓄膿症に発展してしまう怖れがあるので早めの対処を心掛けてください。

猫の子宮内膜炎の治療

猫の子宮内膜炎の治療は投薬にて施されることが多いです。子宮内膜に炎症が起こしている原因細菌に効果があると思われる抗生物質などを投与します。ただ子宮内膜炎の症状が進行している場合にはそれに加えてホルモンのはたらきを抑制する薬や子宮を収縮する薬などを投与することも考えられます。飼い猫が子宮内膜炎を発症しているときは獣医さんの診察を受けさせ、適切な治療を施してあげましょう。

まとめ

猫の子宮内膜炎の原因や症状、対策についてご紹介しました。猫の子宮内膜炎は主に細菌が原因で子宮内膜に炎症が引き起こされる形で発症します。子宮内膜炎は発情期に発症しやすいという特徴がありますが、猫には生理がないため発情期を的確に察知することが難しいため、猫に表れている症状から子宮内膜炎の可能性を感じ取ることで大事になります。日常的に猫の身体や仕草を観察することを習慣化し、猫が病気のサインを発しているときにはいち早く気付いてあげられるようにしましょう。もし飼い猫が子宮内膜炎を発症してしまったときには適切な治療を施せば完治することを十分に期待できます。ただ子宮内膜炎の症状が進行してしまったときには子宮蓄膿症を引き起こすことがあり、そのときは簡単な治療では済まない場合があるので、そうなってしまう前に治してあげましょう。

 
 

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