2016年10月22日更新

【獣医師監修】猫の前立腺炎〜原因・症状と対策

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猫の前立腺炎はオスの生殖器である前立腺に炎症が起きている状態のことを指します。前立腺は生殖活動の根幹を担っており、猫の身体の中で特に重要な器官のひとつといえるでしょう。ただ猫は犬などの動物と比べて前立腺肥大になりにくく、前立腺炎を発症するリスクはそれほど高くないと言われています。とはいえ前立腺炎を発症する可能性は0ではないので、もしも発症してしまったときには早急に対処してあげてください。猫の前立腺炎の原因や症状、対策についてご紹介します。

 

猫の前立腺炎の原因

猫の前立腺炎の主な原因は細菌感染です。前立腺の内部に細菌が侵入することによって炎症が起こります。前立腺炎を引き起こす主な細菌については以下の通りです。

  • ブドウ球菌
  • 大腸菌
  • ストレプトコッカス
  • クレブシエラ・ニューモニエ
  • プロテウス属
  • ヘモフィラス族
  • ジュードモナス属

また前立腺炎とは関係のない病気を治療する際に細菌が前立腺の内部に侵入してしまう可能性もあります。ただ猫は前立腺肥大になりにくいと言われているので、前立腺炎のリスクはそれほど高くないと考えられています。

猫の前立腺炎の症状

猫の前立腺炎の症状は多岐に渡っています。猫の身体に表れる前立腺炎の主な症状は以下の通りです。

  • 発熱
  • 食欲不振
  • 嘔吐
  • 血尿
  • 尿の悪臭
  • 尿の回数が減る
  • 下腹部を痛がる
  • 元気がなくなる

猫の前立腺炎が引き金となって前立腺腫瘍や膀胱炎を引き起こすこともあります。前立腺は尿道に近接しているので尿に症状が表れることが多く、目に見えて症状を察知できるポイントでもあるので特に注意してください。

 

猫の前立腺炎の対策

猫の前立腺炎は細菌の侵入によって引き起こされることが多いです。ただ細菌は目に見えないため、その侵入を完全に防ぐことは難しいと言えるでしょう。そのため飼い猫が前立腺炎を発症した際に症状から異変を察知し、早急に獣医さんの診察を受けさせてあげることが大事になります。また前立腺炎の症状は尿に表れやすいですが、尿に症状が表れる病気には他にも様々なものがあるため、病気のサインを感じ取ったときには早めの対処を心掛けてください。

猫の前立腺炎の治療

猫の前立腺炎の基本的な治療法は投薬治療になります。前立腺炎の原因となっている細菌を殺菌するための薬を投与し、効果が出ているかどうかを確認しながら経過を観察します。また前立腺炎と併発する形で他の基礎疾患を引き起こしている場合にはそれに対する治療も行われます。前立腺炎だけであれば投薬治療で簡単に治せる可能性を十分に期待できますが、その他の病気を併発している場合には簡単に治せない、もしくは完治させることが難しいという事態まで考えられます。症状が軽度のうちに異変を察知し、重症化する前に対処してあげましょう。

まとめ

猫の前立腺炎の原因や症状、対策についてご紹介しました。猫の前立腺炎は細菌が前立腺の中に侵入することによって引き起こされることが多いです。その症状は尿に表れることが多く、目に見えて明らかな症状が出ることが多いので、日頃から飼い猫の身体や仕草などを観察し、異変が起きているときにはすぐに察知できるように心掛けておけば症状を見抜けるはずです。病気は早期発見できれば治る可能性が高まりますが、症状が進行してしまうと治るものも治らなくなります。まずは早期発見してあげるために猫の身体の状態に関心を持つことを意識してください。そうすることで飼い猫の命のリスクを軽減してあげられる可能性を高められます。飼い猫を病気から守ってあげられるのは飼い主であるあなただけです。飼い猫を長生きさせてあげるための配慮をしてあげましょう。

 
 

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