2016年12月2日更新

【獣医師監修】猫の糖尿病性ケトアシドーシス〜原因・症状と対策

ペット生活

ペット生活

編集部

ペットとの暮らしを豊かにするお役立ち情報をお届けします。

 

【関連記事】
【獣医師監修】猫が糖尿病と診断されたら知っておきたい症状や治療方法

猫の糖尿病性ケトアシドーシスは糖尿病の長期化が原因で血液中のケトン体が増加することによって身体に異常が出ることを指します。糖尿病を発症すると細胞中のエネルギーが不足し、脂肪を分解することによってエネルギーを補うようになります。その際に脂肪を分解するときに脂肪からケトン体が生成されるという仕組みです。猫の糖尿病性ケトアシドーシスは急に症状が表れ始め、急速に症状が重篤化することがあります。ひどい場合には昏睡状態に陥り、命に関わることもあるので、早急に対処してあげなければなりません。猫の糖尿病性ケトアシドーシスの原因や症状、対策についてご紹介します。

 

猫の糖尿病性ケトアシドーシスの原因

猫の糖尿病性ケトアシドーシスの根本的な原因は糖尿病です。猫が糖尿病を患っていることに気付かないで放置してしまうと、心疾患や感染症などの基礎疾患を併発する可能性があり、そのような場合に糖尿病性ケトアシドーシスを発症しやすいと考えられています。特に膵臓の機能が低下するタイプの糖尿病を引き起こしているときには糖尿病性ケトアシドーシスに発展してしまうリスクが高いので注意してください。糖尿病性ケトアシドーシスと糖尿病は深い結びつきがあるので、糖尿病の原因や症状について以下でお伝えします。

糖尿病の原因

猫の糖尿病の主な原因は大食いや早食いであると考えられていますが、加齢によって発症するリスクがあるともいわれています。猫が大食いや早食いをしているとインスリンの放出量が増加し、細胞のインスリンに対する反応が鈍くなります。そうなると血液中の糖を細胞内に取り込む機能が低下し、その結果として血糖値が高くなる病気が糖尿病です。また10歳を超えた猫は基礎代謝が著しく低下するのでそれまでと同量のエサを与えていると糖尿病になるリスクが高まってしまいます。老齢の飼い猫に与えるエサの量は少なめにすることを検討してみてください。

猫の糖尿病性ケトアシドーシスの症状

猫の糖尿病性ケトアシドーシスの主な症状は以下の通りです。

  • 嘔吐
  • 下痢
  • 昏睡
  • 食欲不振
  • 元気がなくなる

猫の糖尿病性ケトアシドーシスは短い期間の中で急に症状が悪化することがあります。ひどいときには1週間程度で急速に症状が重篤化して昏睡状態に陥ることもあるのですぐに対処してあげなければ命に関わる可能性があります。糖尿病性ケトアシドーシスと深い関わりのある糖尿病の症状についても以下に記載しておきます。

糖尿病の症状

糖尿病の主な症状は以下の通りです。

  • 多飲多尿
  • 腹部の膨れ
  • 食欲増加
  • 体重減少

糖尿病を放置してしまうと糖尿病性ケトアシドーシスをはじめ白内障などの引き金となる場合があるので少しでも早く病気を察知してあげることが大事になります。ただ糖尿病の症状は見落としやすいものが多く、病気を放置してしまいやすいといえるでしょう。そのため糖尿病を発症させないための行動を取るように意識することが大切です。猫に与えるエサの量に配慮し、それに加えて人間の食べ物などを与えないようにしてあげてください。

 

猫の糖尿病性ケトアシドーシスの対策

猫の糖尿病性ケトアシドーシスの対策としてはまず糖尿病を発症させないことが有効です。猫の血糖値が上昇してしまわないよう、与えるエサに気を付けることを意識してください。ただそれだけで糖尿病を完全に予防できるということではないので、もしも飼い猫が糖尿病を発症してしまったときにはそれを放置してしまわないようにすることが大事になります。猫の糖尿病の症状は見落としやすいので、日頃から猫の行動を注意深く観察し、ちょっとした変化であっても察知できるようにしましょう。そのためには猫の仕草や行動を観察することを習慣化しておくことが重要です。たとえ小さな変化であっても感じ取ってあげられるようにしましょう。

猫の糖尿病性ケトアシドーシスの治療

猫の糖尿病性ケトアシドーシスの主な治療方法はインスリン注射や輸液です。糖尿病性ケトアシドーシスは急速に症状が悪化することがあるので、インスリン注射や輸液のように即効性が高く効果的な治療を施します。またその他の基礎疾患を発症してしまっているときにはそれに対する治療も併せて行います。

まとめ

猫の糖尿病性ケトアシドーシスの原因や症状、対策についてご紹介しました。糖尿病性ケトアシドーシスは糖尿病が引き金となって発症する病気です。糖尿病を放置してしまうことのないように気を付けてあげてください。とはいえ糖尿病は表立った症状が出にくいので、気を付けていても見落としてしまう可能性があります。細かな変化を見逃さないことを意識しつつ、同時に糖尿病を発症するリスクを軽減するための対策を実践しましょう。具体的にはエサの量や種類の管理などです。糖尿病性ケトアシドーシスは重篤な事態に発展してしまう可能性がある病気です。飼い猫の命を守るための行動を意識的に行っていきましょう。

 
 

関連カテゴリ