2016年12月1日更新

【獣医師監修】猫の尾腺炎〜原因・症状と対策

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猫の尾腺炎は尾腺に炎症が起きている状態のことを指します。尾腺とは尻尾の付け根にある皮脂を分泌する腺のことです。また尾腺炎はスタッドテイルとも呼ばれます。メスの猫が尾腺炎を発症することは比較的稀で、去勢をしていないオスの猫で発症しやすいと言われています。尾腺炎については未だにわかっていないことが多いですが、そうであるからこそ、症状から猫の身体に起こっている異変を察知してあげることが大事になります。猫の尾腺炎に関する知識を深め、もしものときに適切な対処をしてあげてください。猫の尾腺炎の原因や症状、対策についてご紹介します。

 

猫の尾腺炎の原因

猫の尾腺炎の原因については未だに解明されていない点が多いです。ただ尾腺炎の原因と考えられていることはいくつかあるのでお伝えします。データとしては去勢をしていないオスの猫、ペルシャやシャムなどの純血種の発症例が多く、性別や遺伝が関係しているのではないかと考えられています。ただメスの猫が発症した例もあるので、一概にはいえません。また皮脂の分泌が過剰になるという症状が表れる脂漏症が関係して尾腺炎を発症する可能性があるとも考えられています。しかしいずれにしても確かな原因がはっきりとわかる可能性は高くありません。

猫の尾腺炎の症状

猫の尾腺炎の主な症状は尾腺からの皮脂の分泌が過剰になることやフケ、尾腺部の膨らみなどが挙げられます。皮脂の分泌が過剰になると悪臭がでたり周囲の毛が黄ばむなどの症状が見られるようになります。また尾腺炎の症状が表れていると微生物が繁殖しやすい環境になるので、細菌感染を引き起こして化膿したり脱毛してしまう場合もあります。尾腺炎の症状は目に見えて明らかなものが多いので、見落としてしまうリスクはそれほど高くないといえるでしょう。もしも飼い猫に尾腺炎の疑いがある症状が見られたときには早めに動物病院に連れていき、獣医さんの診察と適切な治療を受けさせてあげてください。

 

猫の尾腺炎の対策

猫の尾腺炎は原因について解明されていない点が多いので、明確な予防法はありません。ただ去勢していないオス猫やペルシャやシャムといった猫種に多いとされているので、それらに該当している猫を飼っている方は特に注意するようにしてください。猫の尾腺炎を予防することが難しい以上、発症後の治療を受けさせてあげることの重要性が非常に高くなります。猫の尾腺炎の治療方法については以下でお伝えします。

猫の尾腺炎の治療

猫の尾腺炎の主な治療法は以下の通りです。

  • 食事療法
  • 投薬治療
  • 薬用シャンプーの利用

尾腺炎を引き起こして皮脂の分泌が過剰になっているときに必須脂肪酸を摂取すると皮脂の分泌が抑制されるといわれています。また尾腺炎によって細菌感染を引き起こしている場合には殺菌する目的で抗生物質などの薬を投与することもあります。猫が尾腺炎を発症していると尾腺の付近が不潔な状態になりやすいので、薬用シャンプーで清潔な状態にしてあげることも有効です。

まとめ

猫の尾腺炎の原因や症状、対策についてご紹介しました。猫の尾腺炎の原因についてはわかっていないことが多いです。そのため確かな予防法がなく、症状を見抜いて治療を受けさせてあげることの比重が高くなります。ただ去勢をしていないオス猫で発症率が高いというデータがあるので、繁殖させる予定がないのであれば去勢をすることはひとつの予防手段といえるかもしれません。ただそれによって完全に予防できるというものではないということは認識しておいてください。猫の尾腺炎の症状は目に見える形で現れるものが多く、比較的症状を見抜きやすい病気といえるでしょう。もしも飼い猫のしっぽの付け根の周辺に異常が見られたときには尾腺炎の可能性を疑い、適切な対処をしてあげましょう。

 
 

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