2016年2月13日更新

風呂嫌いでも簡単! 獣医に聞いた、犬・猫を自宅で簡単にお風呂に入れるコツ

SNSや共有サイトで、気持ちよさそうにお風呂に入る犬や猫の動画が出回っていますが、獣医師で動物病院Rire(リール。東京都渋谷区)の橋本理沙院長は、「お風呂嫌いの犬や猫は少なくありません。ですが、嫌がる原因を排除すると、楽にお風呂に入れやすくなります」と言います。そこで橋本医師に、自宅でペットをお風呂に入れるコツを聞きました。

ブラッシング、耳掃除、爪切り、お尻絞りはお風呂の前に

橋本医師が教える「9つのポイント」は、次の通りです。

(1)入浴前にブラッシングをする

濡れると毛玉ができやすくなるので、必ず、お風呂に入れる前にブラッシングをしましょう。毛並みに沿って手の平で皮ふを抑えながら、毛の根元の皮ふが引っ張られないように注意します。それでも嫌がるときは無理をせず、時間をおいて少しずつブラッシングすることがコツです。

(2)耳掃除は綿棒を使わず、指に巻いた濡らしたコットンで

耳掃除は、軸や表面の固い綿棒は耳を傷付けるほか、汚れを奥に押す可能性があるので避けてください。ペット専用の耳用洗浄液を使うか、水で濡らしたコットンを指に巻き、耳の中の表面の部分をぬぐいます。奥までふく必要はありません。赤みや汚れがひどいと感じたときは、外耳炎や中耳炎など耳の病気の可能性があるので、動物病院を受診しましょう。

(3)目の刺激を抑える保護用目薬を塗る

お風呂に入れる際には事前に、シャンプーが入ったときに角膜の刺激やドライヤーの乾燥から目を保護する、犬専用の目薬の使用をお勧めします。まぶたのふちにつけ、瞬きをさせて目に浸透させる軟膏タイプで、動物病院で1,000〜2,000円で購入できます。

(4)肛門腺のお尻絞りは4時と8時の位置を押す

犬や猫の肛門の両脇には、テリトリーの目印となるニオイ付けに使用する「肛門腺液」という分泌液が出る穴、「肛門腺」があります。通常、排便の際に便の圧力で押し出される、興奮したときに飛び出すなどします。しかし、この肛門腺液がうまく出ず、たまり続けて炎症を起こす場合があります。お尻を地面にこすりつけたり、お尻からにおいがするようであれば、お風呂の前に絞って取り除いてください。

方法は、肛門を中心に、時計の文字盤でいう、4時と8時の部分を親指と人差し指で押さえ、下から上へ押し上げて絞り出します。ただし、肛門腺液の量や状態は個体差があり、出ない場合もあるので無理はしないでください。

お湯やドライヤーは音を小さく、温度は低く

(6)お湯の温度は低めに、シャワーヘッドに靴下をかぶせる

肌の乾燥を防ぐため、温度はヒトが使うよりもやや低めの36〜38度に設定し、顔から遠い部位のお尻、後足、背中、胸、前足、顔の順に濡らしていきます。音に敏感に反応する場合は、シャワーヘッドに靴下をかぶせて水音を低減させることがコツです。

(7)必ず犬や猫の専用シャンプーを使用する

毛づくろいの際に全身をなめるため、シャンプーは必ず犬と猫専用のタイプを使用しましょう。まず、シャンプーを自分の手のひらで泡立ててからペットにつけるとムラなく洗えます。犬や猫はヒトに比べて皮ふがとても薄く、肌を傷めやすいので、赤ちゃんを洗うときのように優しくするのがポイント。また、犬は、足先や指の間に汚れがたまりやすいので、そこは特にていねいに洗いましょう。

(8)小さく切ったスポンジで顔を拭く

記事提供:風呂嫌いでも簡単! 獣医に聞いた、犬・猫を自宅で簡単にお風呂に入れるコツ-学生の窓口

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