江戸時代に来日。オランダシシガシラの特徴、飼い方をご紹介

ふくよかな体、存在感のある肉瘤、ふんわりとした大きなひれが優雅な印象のオランダシシガシラ。中国原産の金魚ながらオランダと名付けられた不思議な金魚です。一体、名前の由来はどこから来ているのでしょうか?今回はオランダシシガシラについて、その特徴や飼い方をご紹介しましょう。

 

オランダシシガシラとはどんな金魚なのか?

オランダシシガシラは頭に肉瘤があるリュウキンの突然変異種から生まれた品種。江戸時代、寛政年間に中国からリュウキンとともに日本に輸入されました。鎖国政策下にあった当時の日本では珍しい舶来モノには「オランダ」の名を冠することが多々あり、この金魚も珍しい輸入モノであったことから、この名前が付けられたとされています。

実はオランダシシガシラには2つの系統があります。ひとつは江戸時代に輸入されてから主に四国や西日本で独自に飼育されたオランダシシガシラで長手オランダ、もしくは日本オランダと呼ばれています。長手オランダは肉瘤、大きなひれという特徴はあるものの、体はほっそりと長いのが特徴。現在では飼育数も限られていて市場に出回ることはほとんどありません。

長手オランダに対して、現在、オランダシシガシラとして流通しているのは後年に中国から輸入されたタイプで長手オランダに比べて体に丸みがあるのが特徴です。

 

オランダシシガシラを飼う時の注意点は?

狭い水槽でたくさんのオランダシシガシラを飼わないこと

オランダシシガシラはひれが豪華な金魚ですのであまり狭い水槽だとひれを傷つけることがあります。60ℓ程度の水槽を用意した場合に中で飼うオランダシシガシラは3匹程度にしておきましょう。

水質には注意が必要

オランダシシガシラは若干、病弱な傾向がありますので、水質管理には注意を払いましょう。濾過装置を入れるのはもちろんのこと、定期的に水の交換を行うことが大切です。

 

オランダシシガシラを飼う前に揃えたいグッズは?

水槽

オランダシシガシラは20㎝程度には成長しますし、水槽が狭いと長く広がるひれが傷付く恐れがあります。従ってオランダシシガシラ用の水槽はなるべく大きめのタイプを用意し、水槽内も無駄なオブジェクトを入れずに広く使いましょう。

底砂&水草

水槽の底に敷く底砂には細かい砂を使うと良いでしょう。水槽の中に水草を入れるなら葉の硬いタイプがオススメですが、オランダシシガシラは水草が好きで食べられてしまうことも多いので軟らかめのプラスチック製の模造品を使っても良いでしょう。

エアレーション

金魚はエラ呼吸により水中の酸素を体内に取り込んでいますので、水中に充分な酸素を補給するためにエアレーションがあった方が良いでしょう。エアレーションによる泡と泡が引き起こす水面のサザナミで水中により多くの酸素を溶け込ますことができます。

濾過装置

水槽内の水は糞やエサの残りで汚れがちです。オランダシシガシラを飼う場合は水質保持をシビアに行う必要がありますので、濾過装置は必ず取り付けましょう。

水温計&ヒーター

水槽の水温は約15℃~25℃程度に維持するのがオススメですが、そんな場合に役に立つのが温度計とヒーターです。冬場の寒い時期は水温が20℃以下になりますのでヒーターで水温を上げると良いでしょう。

塩素除去剤

オランダシシガシラを飼う場合、水質管理には特に注意する必要があります。月に最低2~3度、水槽の水を1/2~1/3ずつ交換するようにしましょう。水槽には入れる水は水道水で充分ですが、塩素が入っているためそのまま使用することはできません。水槽に入れる水道の水は24時間程度汲み置きするか、市販の塩素除去剤を使いましょう。塩素除去剤があえば汲み置きの時間が必要ありませんので、水替えの際に便利です。

 

オランダシシガシラは何を食べるの?

金魚用の顆粒状のエサやイトミミズ、冷凍赤虫、ドライシュリンプなどをバランスよく与えると良いでしょう。金魚のエサには水面に浮くタイプと底に沈むタイプがありますが、口が下向きについているオランダシシガシラには底に沈むタイプの方が食べやすいと言われています。ただし、底に沈むタイプは食べ残しが分かりにくい傾向がありますので、与える量に注意しましょう。

名前の由来も楽しめるオランダシシガシラ

日本では体の形や色で動物や魚の名前を決めることが多いのですが、オランダシシガシラは歴史的背景がうかがえるネーミングで非常に興味深い金魚です。水質管理には注意が必要ですが比較的飼いやすい金魚でもありますし、姿かたちも美しいので飼う機会があったら、5年~6年の平均寿命を全うさせてあげてください。

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