2016年11月2日更新

【獣医師監修】猫のネフローゼ症候群〜原因・症状と対策

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猫のネフローゼ症候群とは尿中にタンパク質が以上に排出されてしまうことで、血液中のたんぱく質の濃度が著しく低下してしまう病気です。ネフローゼ症候群は腎臓にある糸球体と呼ばれる巻き付いた毛糸のような形をした血管の塊が関係して発症していることが多く、基本的には腎疾患が発症の引き金となる病気と考えられています。腎臓は血液の老廃物を取り除くなどの重要な役割を担っている臓器です。それに重大な疾患を抱えていると命に関わる危険性があります。また猫のネフローゼ症候群は心不全や白血病などの重い病気が関係して引き起こされている可能性も考えられます。ただネフローゼ症候群は初期症状に乏しく、早期発見が難しい病気と考えられています。まずはネフローゼ症候群に関する知識を身に着け、可能な限り対処してあげられるように心掛けてください。猫のネフローゼ症候群の原因や症状、対策についてご紹介します。

 

猫のネフローゼ症候群の原因

猫のネフローゼ症候群の主な原因は遺伝や基礎疾患であると考えられています。遺伝についてはシャムやオリエンタル、アビシニアンなどが先天的な要因でネフローゼ症候群を発症しやすいと言われているのでそれらの猫種の猫を飼っている方は特に注意してください。猫のネフローゼ症候群に関係していると考えられている主な基礎疾患については以下の通りです。

  • 急性糸球体腎炎
  • アレルギー
  • アミロイドーシス
  • 心不全
  • 白血病
  • 糖尿病
  • 免疫系の病気

ネフローゼ症候群には以上のような基礎疾患が関係していると考えられています。中には命に関わる重大な疾患も含まれているので、少しでも早期の段階で病気を発見できるように努めてあげてください。

猫のネフローゼ症候群の症状

猫のネフローゼ症候群の主な症状は以下の通りです。

  • たんぱく尿
  • 腹水
  • 身体のむくみ
  • 食欲不振
  • 元気がなくなる

ネフローゼ症候群の初期症状としてはたんぱく尿しか表れていないことが多く、無症状に近い状態になりやすいと言われています。そしてその後次第に様々な症状が出始めるので、早期発見が難しい病気のひとつと言えるでしょう。ネフローゼ症候群の進行と共に表れる血液異常については以下の通りです。

  • 高コレステロール
  • 低たんぱく血症
  • 高血圧
  • 高ナトリウム血症
  • 高脂血症

血液検査をすることによってネフローゼ症候群やその他の病気を発見できる可能性があるので、心配な方は定期的に検査を受けさせてみてはいかがでしょうか。

 

猫のネフローゼ症候群の対策

猫のネフローゼ症候群は様々な病気が引き金となって発症すると考えられており、原因のすべてを完全に取り除くことは不可能に近いと思われます。とはいえ飼い猫が健康的に生きられるように配慮することはネフローゼ症候群に限らず病気を予防する上で重要です。飼い猫に食事面や運動面に配慮した生活を送らせてあげてください。また症状が出ていなくても、病気を発見するための行動を取ってあげることも大切です。定期的に飼い猫に健康診断を受けさせてあげることを検討してみてください。

猫のネフローゼ症候群の治療

猫のネフローゼ症候群を引き起こしている基礎疾患が明確な場合はそれに対する治療を施します。また猫に表れている症状を緩和するための対症療法を施す場合もあります。主な対症療法については以下の通りです。

  • 利尿剤の投与
  • 抗炎症薬の投与
  • 血管拡張剤の投与
  • 免疫抑制剤の投与
  • 食事療法(たんぱく質やナトリウムの制限など)

まとめ

猫のネフローゼ症候群の原因や症状、対策についてご紹介しました。猫のネフローゼ症候群は糸球体に異常が起きてしまうことで発症し、その原因は多岐に渡っています。ネフローゼ症候群を予防することは簡単ではなく、また初期段階では目立った症状が表れないので発見が遅れやすい病気と言えます。もしもの場合に備え、身体に不調が表れていなくても定期的に血液検査などを受けさせてあげることを検討してみてください。飼い猫の病気のサインは目に見えるものに限らず、血液の異常のように目に見えない形で発せられている場合もあります。飼い猫の健康状態を知るということを日頃から意識しましょう。

 
 

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