2016年11月2日更新

【獣医師監修】猫の膣炎〜原因・症状と対策

ペット生活

ペット生活

編集部

ペットとの暮らしを豊かにするお役立ち情報をお届けします。

 

猫の膣炎はメスの生殖器の膣に炎症が起きている状態のことを指します。膣は子孫を残すための重要な役割を担う器官であるだけではなく、膣炎の原因にはウイルスや細菌などが関係している可能性もあるので、膣炎の症状から身体に起きている異常を見抜き、適切に対処してあげなければなりません。まずは膣炎に関する知識を身に着け、飼い猫から発せられている膣炎のサインを見抜いて早期発見をしてあげられるようにしましょう。また膣炎は先天的な奇形によって引き起こされることもあると考えられています。そのような場合は生後間もない頃に膣炎を発症する可能性があります。ここでは、猫の膣炎の原因や症状、対策についてご紹介します。

 

猫の膣炎の原因

猫の膣炎の主な原因は以下の通りです。

  • ウイルス感染
  • 細菌感染
  • 交尾
  • 腫瘍
  • 異物の侵入
  • 化学的刺激
  • 薬物
  • 先天的な要因

以上のような原因が挙げられます。膣炎を引き起こすと考えられている主なウイルスにはヘルペスウイルス、主な細菌には大腸菌、マイコプラズマ、クラミジア、レンサ球菌、パスツレラなどがあります。また遺伝が原因となって発症する膣炎の詳細については以下でお伝えします。

先天的な要因が引き起こす膣炎

膣の先天的な奇形については以下の通りです。

  • 円形狭窄:膣の内部が窄まった状態
  • 膣腔狭窄:膣の内部が狭まった状態
  • 帯状狭窄:膣弁が垂直に残った状態
  • 異所性尿管:尿管が膣や尿道に開口した状態

それらのような膣の奇形で膣炎を発症すると考えられています。

猫の膣炎の症状

猫の膣炎の主な症状は以下の通りです。

  • 排尿の回数が増える
  • 膣の周辺を気にするそぶりを見せる
  • おりものが出る
  • 膣が赤みがかって腫れている

以上が膣炎の主な症状であると考えられています。猫の身体や仕草を注意深く観察していれば見抜けるものが多いので、日頃から飼い猫を観察することを習慣化し、飼い猫から発せられている病気のサインに気付けるように心掛けましょう。ただ猫は身体を押さえつけられることを極端に嫌う場合があり、思うように猫の身体を見ることができないこともあります。そうならないためには子猫のうちから身体に触れることや持ち上げることなどに慣れさせておくことが大事になります。スキンシップを兼ねて飼い猫との関係を深めておいてください。

 

猫の膣炎の対策

猫の膣炎を引き起こす原因は様々で、ウイルスや細菌のように目に見えないものが関係して発症することもあるので完全に予防することは難しいと言えます。とはいえ膣炎は症状が目につきやすいという特徴があるので、膣炎の可能性を感じた時には早めに獣医さんの診察を受けさせてあげてください。また猫の膣炎は先天的な要因で引き起こされることがあり、そのような場合は子猫のうちに膣炎を発症する可能性が高いと考えられています。たとえ子猫の段階であっても膣炎の可能性を考えるようにしましょう。

猫の膣炎の治療

猫の膣炎の治療は原因に応じて変わります。ウイルスや細菌が原因であれば抗生物質や抗ウイルス薬を投与して治療を行い、腫瘍や異物の侵入などが原因であればそれらを除去する形で治療を行います。また先天的な奇形によって膣炎を発症している場合には外科手術が必要になる可能性があります。飼い猫が膣炎を発症してしまったときには適切な治療を施してあげてください。

まとめ

猫の膣炎の原因や症状、対策についてご紹介しました。猫の膣炎を引き起こす原因は多岐に渡っています。膣炎の原因によっては自然治癒が難しいものが含まれているので、膣炎と思われる症状が表れているときには動物病院に連れていき、適切な検査を受けさせてあげてください。膣炎を放置してしまうと重篤な症状につながる可能性が考えられます。飼い猫の健康を守るための行動を心掛けましょう。

 
 

関連カテゴリ