2016年12月1日更新

【獣医師監修】猫の股関節形成不全〜原因・症状と対策

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猫の股関節形成不全は先天的に股関節の形状に異常が見られる状態のことを指します。股異形成と呼ばれることもあるので覚えておいてください。股関節形成不全は犬(なかでも大型犬)に見られやすいと言われていますが、猫が股関節形成不全を発症することもあります。股関節形成不全は特徴的な症状を示し、歩行が困難になることが考えられるので外科的な措置を施さなければならないことがあります。猫は活動的な面があり、満足のいく運動ができないとストレスが溜まってしまう怖れがあるので、股関節形成不全を発症している場合には適切に対処してあげなければなりません。猫の股関節形成不全の原因や症状、対策についてご紹介します。

 

猫の股関節形成不全の原因

猫の股関節形成不全の主な原因として考えられているのは遺伝です。先天的な要因によって股関節の形成に何らかの異常が見られたときに股関節形成不全を発症します。股関節形成不全を発症していると、正常な股関節の形状に比べて大腿骨の角度が内向きの状態になります。股関節が正常な状態であればノルベルグ-オルソン角(大腿骨頭の中心と寛骨臼のヘリをつないでできる角度)が105度以上になりますが、股関節形成不全を発症していると105度未満になります。猫の股関節形成不全を遺伝的に起こしやすいと言われている猫種はペルシャ、ヒマラヤン、メインクーン、デボンレックスなどです。それらの猫種の猫を飼っているという方は特に注意してください。

猫の股関節形成不全の症状

猫の股関節形成不全の主な症状は以下の通りです。

  • うさぎ跳びのような歩様(モンキーウォーク)
  • 上手く座れない
  • 腰を左右に振って歩く
  • 股関節を脱臼する

猫が股関節形成不全を発症していると以上のような症状が見られます。一見して異常を察知できるような症状が見られるという特徴があるので、もしもそれらの症状が見受けられたときにはすぐに動物病院に連れて行ってあげてください。特にうさぎ跳びのような歩様になることが股関節形成不全の特徴的な症状となります。不自然な歩様をしている場合は股関節形成不全の可能性を考えてください。

 

猫の股関節形成不全の対策

猫の股関節形成不全は先天的な要因で発症する可能性の高い病気であると考えられています。そのため予防をすることが困難であるため、股間節形成不全の症状を見抜いて適切に対処をすることが大事になります。股関節形成不全は目に見えてわかりやすい症状がでやすいので、猫の身体に病気のサインが見られたときには獣医さんの診察を受けさせてあげてください。猫の股関節形成不全の治療については以下でお伝えします。

猫の股関節形成不全の治療

猫の股関節形成不全は症状の程度によって治療方法が異なります。股関節形成不全の症状が軽度な場合は、肥満に気を付けつつ安静にさせ、股関節が正常な状態に成長するのを待ちます。もしも痛みや炎症が見られたときは鎮痛剤や抗炎症薬を投与します。それでも症状が改善せず、重症化してしまった場合には外科治療を施さなければならないことがあります。ただ猫は身体が小さく、難しい手術が想定されるので、可能な限り手術を回避するように努める可能性が高いと考えられます。

まとめ

猫の股関節形成不全の原因や症状、対策についてご紹介しました。猫の股関節形成不全は先天的な要因で発症すると考えられています。股関節形成不全は犬に比べて発症例は少ないですが、発症する可能性が0ではないので注意しなければならない病気のひとつであると言えるでしょう。猫が股関節形成不全を発症していると目に見える形で症状が出ることが多いと考えられます。もしも股関節形成不全の症状が見られたときには病院で検査を受けさせてあげてください。歩くという行為は猫にとって非常に大事な行動です。ストレスなく動き回れるよう、適切な処置をしてあげましょう。

 
 

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