2016年12月1日更新

【獣医師監修】猫の水晶体脱臼〜原因・症状と対策

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猫の水晶体脱臼は眼球の中にある水晶体が本来あるべき位置からズレてしまった状態のことを指します。水晶体は毛様小体によって固定されており、正常な状態であればズレることはありません。猫の水晶体がズレてしまう要因には先天的なものや目の病気などがあります。目は非常に大切な感覚器官です。猫の目が見えなくなってしまう可能性がないわけではないので、適切な治療を施してあげてください。猫の水晶体がズレかかっている状態を水晶体亜脱臼、完全にズレてしまった状態を水晶体完全脱臼といい、またズレている位置が前側であれば前方脱臼、後ろ側であれば後方脱臼と呼びます。猫の水晶体脱臼の原因や症状、対策についてご紹介します。

 

猫の水晶体脱臼の原因

猫の水晶体脱臼の主な原因は以下の通りです。

  • 先天的な要因
  • 基礎疾患(ブドウ膜炎・緑内障・腫瘍など)
  • 外傷

先天的な要因で水晶体脱臼を発症している場合については、生まれつき水晶体を固定することに関係している毛様体の形成に異常が見られたり、水晶体が小さくてズレやすくなっているなどの要因が考えられます。この場合症状は両側の目に見られやすいと言われており、水晶体脱臼の症状が両目に見られたときは先天的な要因で引き起こされている可能性が高いと言えるでしょう。また後天的な要因で水晶体脱臼を発症する場合については、様々な目の病気や直接的な外傷によって引き起こされる可能性があると言われています。水晶体脱臼の症状が見られたときには早めに対処してあげてください。

猫の水晶体脱臼の症状

猫の水晶体脱臼の主な症状は以下の通りです。

  • 目を気にする
  • 水晶体が揺れている
  • 水晶体が欠けているように見える
  • 角膜がむくんでいる

猫の水晶体脱臼の症状については目で見て確認することができる場合があります。飼い猫が目を気にする仕草を見せているときには飼い猫の目を覗き込んで異常がないかどうかを確認してください。もしも不自然に水晶体がズレているように見えたときや、眼の病気が心配な場合などは動物病院に連れて行ってあげてください。

 

猫の水晶体脱臼の対策

猫の水晶体脱臼を引き起こす原因の中には先天的な要因や基礎疾患などのように予防が難しいものが含まれていますが、直接的な外傷などのように予防することが可能なものもあります。特に子猫は活発なうえに社会性に乏しく、身の回りの危険に対する危機感が薄くなりやすいので、目に外傷を負うリスクが高いと考えられます。飼い猫が目に外傷を負ってしまわないように、危険なものを猫の生活環境の中に置かないようにしてあげてください。もしも飼い猫が水晶体脱臼を発症してしまったときはすぐに獣医さんの診察を受けさせ、適切な治療を施す必要があります。猫の水晶体脱臼の治療については以下でお伝えします。

猫の水晶体脱臼の治療

猫の水晶体脱臼の治療は基本的に保存療法(点眼など)となりますが、場合によっては外科手術によって水晶体や眼球を摘出しなければならない可能性もあります。水晶体亜脱臼や軽度な後方脱臼の場合は保存療法によって深刻な事態を回避できることがありますが、前方脱臼や重度な後方脱臼の場合は合併症を発症するリスクが高いので外科手術が必要になるケースが考えられます。症状が悪化してしまう前に治療を施すことが大事になるので、早めの対処を心掛けてください。

まとめ

猫の水晶体脱臼の原因や症状、対策についてご紹介しました。猫の水晶体脱臼は先天的な要因や目の病気、外傷などによって引き起こすことがあると言われています。目の病気が引き金となって水晶体脱臼を発症するだけではなく、水晶体脱臼によって新たな目の病気を発症させる可能性も考えられます。飼い猫の目の健康を守ってあげるために、水晶体脱臼の症状を察知したときはすぐに適切な治療を施してあげてください。

 
 

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