2016年12月1日更新

【獣医師監修】猫の胆嚢障害〜原因・症状と対策

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猫の胆嚢障害とは胆嚢(たんのう)のはたらきに障害が起きている状態のことを指します。胆嚢は肝臓や膵臓、十二指腸とつながっている臓器であり、肝臓で生成された胆汁(たんじゅう)を内部で濃縮させ、それを十二指腸に送り届ける役割を担っています。胆嚢障害を引き起こす原因は様々で、中には重篤な症状に発展する可能性があるものも含まれています。場合によっては早急に外科手術を行う必要がある可能性も考えられるので、胆嚢障害を発症していると思われる症状が見られたときには適切な対処をしてあげてください。猫の胆嚢障害の原因や症状、対策についてご紹介します。

 

猫の胆嚢障害の原因

猫の胆嚢障害の主な原因は以下の通りです。

  • 胆汁の異常
  • 胆嚢の病変
  • 胆管閉塞
  • 膵液の逆流

それらの原因の詳細については以下でお伝えします。

胆汁の異常

甲状腺機能低下症や胆嚢の機能不全、胆嚢腺の肥大化、遺伝などによって胆汁が濃縮されすぎた状態になっていることで胆嚢障害を発症することがあります。

胆嚢の病変

胆石や周辺臓器に生じた炎症の波及などによって胆嚢に炎症が起こっていることで胆嚢障害を発症することがあります。胆石ができている状態を胆石症、それによって胆嚢が壊死した状態を壊死性胆嚢炎といいます。

胆管閉塞

腫瘍や外傷、炎症などによって胆管が閉塞していることで胆嚢障害を発症することがあります。

膵液の逆流

膵液の胆嚢への流入によって胆嚢障害を発症することがあります。

猫の胆嚢障害の症状

猫の胆嚢障害の主な症状は以下の通りです。

  • 黄疸
  • 嘔吐
  • 腹痛
  • 食欲不振
  • 元気がなくなる

胆嚢障害を発症していると以上のような症状が表れると言われています。特に目立った症状として挙げられる黄疸は口蓋や歯茎、結膜、頭頂部などが黄色くなるという症状です。そのような症状が表れているときには胆嚢に限らず、様々な臓器に異常が起きていることが推測できます。黄疸が見られたときにはすぐに獣医さんの診察を受けさせてあげてください。

 

猫の胆嚢障害の対策

猫の胆嚢障害の原因は多岐に渡っており、完全に予防することが難しいと言えます。そのため胆嚢障害の症状を的確に察知し、早めに動物病院に連れて行ってあげることが大事になります。ただ日頃から猫の身体や仕草について観察する癖を身に着けておかなければ飼い猫の身体から発せられている病気のサインを見抜くことが難しくなります。飼い猫の病気を早期発見するために、飼い猫を観察することを習慣化しておいてください。

猫の胆嚢障害の治療

猫の胆嚢障害の治療は症状の程度によって異なります。胆嚢障害が軽度な状態であれば症状を改善するための対症療法や投薬治療が施されます。ただ胆嚢障害が重度であったり、胆管に詰まりが見られるときには外科手術によって胆嚢を摘出しなければならない場合があります。胆嚢障害が軽度なうちに発見できれば外科手術をせずに済む可能性が考えられるので、早めの対処を心掛けてください。

まとめ

猫の胆嚢障害の原因や症状、対策についてご紹介しました。猫の胆嚢障害は様々な原因によって引き起こされます。胆嚢や周辺臓器に問題が生じていることによって胆嚢障害を引き起こしている可能性が高く、場合によっては様々な病気を併発している可能性まで考えられます。胆嚢障害と思われる症状が見られたときには飼い猫の身体に重大な問題が起きている可能性があるので、軽く扱わないようにしてあげてください。特に黄疸の症状が見られたときは要注意です。病気が進行してしまう前に早期発見できれば、簡単な治療で症状が治まるかもしれませんが、症状を放置してしまうと深刻な状態に発展してしまう怖れがあります。飼い猫の健康を取り戻すために、適切な治療を受けさせてあげてください。

 
 

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